【水】を飲み過ぎるとどうなる?自分の体に合った水の摂取量を知る方法|管理栄養士が解説
気温も高くなり汗をかくと水分を意識して飲む方も多いですね。 「水分は体に必要だ。」と思っている方は実際はどのくらい飲むのが良いのか? 水分ってそもそも私たちの体になんで必要なの?という素朴な疑問を今回は管理栄養士が解説します。
そもそもなぜ体に水分が必要なのか?
人間の体と水分の関係は健康維持には欠かせません。
私たちの体は、新生児や子供の時は約70%〜75%、成人で約60%〜65%、老人の方では約50%〜55%の水分で満たされています。
私たちの体には半分以上の水が必要な事がわかります。
では私たちの体で多くの割合を占める水分ですが、どのような働きを水分はしているのでしょうか?
私たちの体への水分の主な働きは3つあります。
体温調節
体が熱くなった時、私たちは汗をかくことで体温を下げて熱を一定に保ちます。
体に必要な成分の運搬・排出
酸素や消化した栄養素など体に運び、体の中で不要になった物質を運び出します。
循環の維持
私たちの体の循環は水を利用して常に新しい状態を維持しています。
水分不足になったらどうなるの?
体の中には常に一定の量の水分は必要ですが、暑い時期やたくさんのスポーツをし汗をかき体の水分が失われることで、熱中症のリスクが高くなるだけではなく、血管が詰まりやすくなったり、頭痛を引き起こすなどさまざまな健康障害のリスクが高くなります。
たくさん飲めば飲むほど健康に良いの?
水は体にとって大切な役割がありますが、たくさん飲めば良いという訳ではありません。
水を必要以上に飲みずぎる事で、血液の中の水分やミネラルのバランスが崩れて「低ナトリウム血症」となってしまう場合もあります。軽症では疲労感や頭痛・むくみ・頻尿などですが、重度になると嘔吐などの病状もでてくる事もあります。水は体に大切といっても必要以上に多く飲み続けるのは危険です。
自分の体にあった水の量は?
一般的には水分をコップなどで飲む目安の量コップ8杯〜10杯程度(1500ml〜2000ml程度)です。
ですが生活環境や年齢・運動状況など異なるので、
【体重×30〜40ml=1日の必要な水分の量】
という式で1日に必要な水分の量を計算して体にあった水分の量を調整することができます。
スポーツなど日常的にしている方は汗をかく量も多いので、40mlで計算をしてみるなどご自身で調整してみましょう。
まとめ
水が体にとってと重要な役割があることが分かりました。ですがたくさん飲めばいいという訳ではなく、自分自身のライフスタイルに合わせて水分の量を調整する事が重要です。
また、水を飲み忘れて一気に飲むという方もいますが、一気に飲めば1日で不足が補える訳ではありません。机の上など目に入るところにコップやペットボトルを置いて、少しずつ飲むのが良い水の飲み方と言えるでしょう。
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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