ビービー・レクサが明かした、体重が増えた本当の理由「あっという間に30ポンド増えた。でも…」
シンガーソングライターとして活躍しているビービー・レクサが、自身の体型と病気について語った。
シンガーソングライターとして活躍しているビービー・レクサ。彼女はこれまで体型に関する発言で取り上げられてきた。彼女は2011年、20代初めでソロシンガーとしてデビュー。その頃はどちらかというと細め体型だった。しかし少しずつ体重は増加。ダイエットで一時落とすことはあってもリバウンドし、フォロワーたちから体型を中傷されたり批判されたりすることも少なくなかった。それに対して彼女は反論、ボディポジティブを訴えている。2021年にはTikTokで「私が今何キロあろうとヤバいビッチなのに変わりはない。でも165ポンド(約74キロ)を女性の標準体重にしようよ」とファンに呼びかけ、自分の体重を告白すると同時に痩せ信仰を批判しニュースを賑わせた。しかし彼女がこの境地に達するのは簡単ではなかった。フォロワーの心ない言葉に落ち込み、SNSを離脱したいとこぼしていたこともある。そのとき彼女は「今自分の体重を測ったのだけれど恥ずかしくてここでは言えない」「ただ自分の体をおぞましく感じている」と投稿していた。
体重が増えた本当の原因
その彼女が最近体重が増えた理由がある病気のせいだったことを明かし、注目を集めている。その病気とはPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)。卵巣で男性ホルモンがたくさん作られるせいで排卵しにくくなる疾患である。女性の20人から30人に1人の割合で見られ、特に若い女性の排卵障害の原因になっていることが多いという。日本人女性にも見られる疾患である。最近トーク番組に出演したレクサは「昨年病院に行ってわかった。気がついていないだけで実はこの病気にかかっている女性も多いんだ」。
PCOSの大きな症状は月経異常だが、多毛化や肥満などが現れることも。レクサは「私の場合は文字通りあっという間に30ポンド(約13キロ)増えた。もう少し多いかも。でもただポジティブに生き、愛を持って他の人に接することが大切」と語っている。「昔はもっと痩せていた。体重は増えたけれどそれはこの病気につきものなんだ。本当のことだから怒ることはないけれど、人からどう言われるかはやはり気になる」。さらに「誰が何を経験し、どんな人生を歩んでいるかは誰にもわからないから大変だよね。今の時代、人は他の人の体重について話すべきではないと私は思う」。ちなみに彼女は最近デビュー当時細めだったのもレコードレーベルに20ポンド(約9キロ)落とせとプレッシャーをかけられていたからだったことも明かしている。
人の体型を話題にすることに繊細な感度を
先月アリアナ・グランデもSNSで「痩せすぎ」と心配まじりのコメントが寄せられたことに反応していた。彼女は「みんなが健康だと思っていたときの私は健康ではなかった。痩せている今の方がずっといい状態」「善意であっても人の体型について発言するべきではない」と訴えた。レクサとアリアナが指摘しているようにその人がどんな体験をくぐり抜けてきたか、今どのような状況に置かれているかはわからない。コメントの内容に関わらず、人の体型を話題にすることに繊細な態度で臨むべき。そういう意識を持たなくてはならない時期が来たといえそう。
出典:
Bebe Rexha reveals she gained 30 pounds after PCOS diagnosis: ‘It’s been tough’
Bebe Rexha details her struggle with weight gain after learning she has PCOS: 'It's Been Tough'
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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