肌荒れに悩む人に勧めたい!乾燥する季節に【卵とパプリカの味噌汁】管理栄養士のレシピ

 肌荒れに悩む人に勧めたい!乾燥する季節に【卵とパプリカの味噌汁】管理栄養士のレシピ

素朴な香りと味わいで私たちを癒してくれる味噌汁は、日本人の食卓に欠かせない一品です。どんな具材とも相性がよく、おいしく食べられるところも味噌汁の魅力のひとつですね。味噌汁は食材との組み合わせ次第で、さまざまな健康効果が期待できる料理に変わります。今回は美肌効果がある味噌汁の具材を紹介するので、肌トラブルに悩んでいる人は参考にしてください。

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肌荒れ予防におすすめの具材は【卵とパプリカ】

卵とパプリカの健康効果

肌荒れを防いで美しい肌に!卵とパプリカの味噌汁
撮影:いしもとめぐみ

空気が乾燥してくると、肌のうるおい不足が気になります。肌荒れや、手指のひび、あかぎれがひどくなるのも冬の季節ですね。手袋やハンドクリームでケアすることも大切ですが、美しく健やかな肌を食事から作ってみませんか?肌荒れを防ぐ食材としておすすめしたいのが、卵とパプリカです。

肌の健康を維持するために摂ってほしい栄養素のひとつに、ビタミンAがあります。ビタミンAは皮膚や粘膜の細胞の合成・維持に関わり、肌の健康を保つ作用がある栄養素です。ビタミンAが不足すると、肌が乾燥してかさつきやすくなってしまいます。 

ビタミンEも、肌の健康維持のために摂取したい栄養素です。ビタミンEには、毛細血管を広げて血流を改善する作用があります。血のめぐりがよくなると肌のターンオーバーが整うため、肌のかさつきや吹き出物などを防ぐ効果が期待できるでしょう。またビタミンEには強い抗酸化作用があるため、紫外線を浴びることで発生した活性酸素を除去して、シミやしわを防ぐ効果も見込めます。

ビタミンAとビタミンEの摂取におすすめの食材は、卵です。卵は「完全栄養食」と呼ばれるほど、栄養を豊富に含んでいます。ビタミンAとビタミンEも多く含まれており、調理が簡単で手軽に食べられる卵は、健やかな肌作りにも役立つ便利な食材です。

もうひとつのおすすめ食材であるパプリカには、ビタミンCが豊富に含まれています。肌に効く栄養素といえば、ビタミンCを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ビタミンCは、肌の弾力のもとになるコラーゲンの合成に欠かせません。さらにビタミンCは肌の色素沈着を防いで、シミのない透明感のある肌を作るため、ハリのある美しい肌を作る栄養素とされているのです。

美肌には味噌のイソフラボンを

味噌にも、健康的な肌を作るのに必要な栄養素が豊富に含まれています。大豆に含まれる成分として有名なイソフラボンは、味噌にも多く含まれています。肌のハリのもとになるコラーゲンや、肌のうるおいを保つヒアルロン酸の合成には、女性ホルモンが関わります。女性ホルモンは加齢とともに分泌が減少してしまいますが、女性ホルモンに似た働きをもつイソフラボンを摂取することで、肌のハリやうるおいを保つ効果が期待できるのです。

味噌に含まれるビタミンB2は、肌のもとになるたんぱく質の合成に関わるため、健やかな肌の維持にも役立つでしょう。味噌自体にもたんぱく質が含まれているので、美しく健康な肌を保つために味噌を積極的に食事へ取り入れてください。

卵とパプリカの味噌汁の作り方

【材料】2人分

卵:1個
パプリカ:1/2個
だし汁:350ml
味噌:大さじ1と1/2 

【作り方】

1.卵を溶いておく。

2.パプリカは種を取り除き、縦に2〜3等分にカットして、1cm幅の斜め切りにする。

3.鍋にだし汁を入れて、火にかけて沸かす。

4.パプリカを加えてひと煮立ちしたら、1を回し入れる。

5.卵が固まったら鍋の火を止め、味噌を溶き入れる。

ビタミンCは加熱に弱いため、パプリカはあまり煮込みません。パプリカの食感が残り、卵のふわふわとした口当たりとの違いが楽しめる味噌汁に仕上がります。

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AUTHOR

いしもとめぐみ 管理栄養士

いしもとめぐみ

管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。



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