日本人に不足気味の「亜鉛」を美味しく摂取!美肌・美髪に嬉しい【牡蠣とブロッコリーの味噌汁】作り方

 日本人に不足気味の「亜鉛」を美味しく摂取!美肌・美髪に嬉しい【牡蠣とブロッコリーの味噌汁】作り方

素朴な香りと味わいで私たちを癒してくれる味噌汁は、日本人の食卓に欠かせない一品です。どんな具材とも相性がよく、おいしく食べられるところも味噌汁の魅力のひとつですね。味噌汁は食材との組み合わせ次第で、さまざまな健康効果が期待できる料理に変わります。今回は美肌効果がある味噌汁の具材を紹介するので、肌トラブルに悩んでいる人は参考にしてください。

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髪のパサつき対策におすすめの具材は【牡蠣とブロッコリー】

牡蠣とブロッコリーの健康効果

牡蠣とブロッコリーの味噌汁で美しい髪に
撮影:いしもとめぐみ

髪の質は、まわりの人へ与える印象に大きく影響します。パサつき、ツヤが失われた髪の毛をしている人には、疲れや老いを感じませんか?今回は、健やかな髪の維持に役立つ味噌汁を紹介します。注目する食材は、牡蠣とブロッコリーです。

牡蠣に豊富な栄養素である亜鉛は、味覚を正常に保つ、体の機能を調整するホルモンの合成・分泌に関わるといった作用を持つミネラルの一種です。なかでも、細胞の新陳代謝を活発にする働きが美髪につながります。亜鉛が頭皮や髪の生まれ変わりを促すため、トラブルを抱えた髪が修復されやすくなるのです。 

亜鉛には、たんぱく質の合成を助ける作用もあります。髪の主成分であるケラチンは、たんぱく質の一種です。ケラチンがうまく合成できないと、髪が抜けやすくなり、髪の健康に影響が生じます。亜鉛が十分に摂取できていれば、ケラチンがスムーズに合成されて、健やかな髪を育めるでしょう。

もうひとつのおすすめ食材、ブロッコリーにはビタミンB2が含まれています。ビタミンB2もたんぱく質の合成に関わり、体の成長をサポートするため「発育のビタミン」とも呼ばれています。ビタミンB2には皮脂の分泌をコントロールする作用もあるため、頭皮の過剰な皮脂分泌をおさえて髪のトラブルを防ぐ効果も期待できるでしょう。

味噌で美しい髪をつくる

女性は歳を重ねると女性ホルモンの分泌が減り、体や心に変化が見られるようになります。髪への影響も、女性ホルモンの減少によって起こる変化のひとつです。女性ホルモンが減少すると髪が生まれ変わるサイクルが乱れて、ハリやコシのない髪が多くなる、抜け毛が増えるといった影響が現れてしまいます。

そこで味噌汁を飲んで、イソフラボンを摂取することをおすすめします。味噌に含まれるイソフラボンは、体内で女性ホルモンに似た働きをするため、減少した女性ホルモンの働きを補う作用が期待できます。味噌汁を飲んでイソフラボンを摂取すると、髪が生まれ変わるサイクルが整い、健やかな髪を育めるのです。

味噌の原料である大豆は、たんぱく質が豊富な食材です。したがって味噌にも、髪の材料となるたんぱく質が含まれています。たんぱく質不足は髪の傷みや薄毛といったトラブルの原因となるため、たんぱく質も積極的に摂るようにしましょう。

牡蠣とブロッコリーの味噌汁の作り方

【材料】2人分
牡蠣:100g
ブロッコリー:1/2個
片栗粉:大さじ1
だし汁:350ml
味噌:大さじ1と1/2 

【作り方】

1.ブロッコリーは小房にわけ、大きいものは食べやすい大きさに切る。
2.ボウルに入れた牡蠣に片栗粉と水を加えて、牡蠣をもみ洗いする。水を3回ほど変えながら、汚れが出なくなるまで牡蠣をやさしく洗い、水気を切る。
3.鍋にだし汁を入れて、火にかけて沸かす。
4.ブロッコリーを加えて、中火で1分ほど加熱する。
5.牡蠣を加えて2分ほど加熱する。牡蠣がふっくらしたら鍋の火を止め、味噌を溶き入れる。

牡蠣とブロッコリーは、どちらも加熱しすぎるとおいしさが損なわれてしまいます。ほどよく加熱して、ブロッコリーの歯ごたえのある食感と牡蠣のぷりっとした身を味わってください。

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AUTHOR

いしもとめぐみ 管理栄養士

いしもとめぐみ

管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。



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