錆びた缶詰や凹んだ缶詰…品質は問題ない?中身を食べても大丈夫?【今さら聞けない缶詰のギモン】

 錆びた缶詰や凹んだ缶詰…品質は問題ない?中身を食べても大丈夫?【今さら聞けない缶詰のギモン】
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いざ缶詰を開けて食べようとしたとき、缶が錆びていたり凹んでいたりして、食べられるかどうか迷った経験はありませんか?長期保管ができる缶詰とはいえ、缶に錆や凹みが見られると品質に影響するのか気になるところですね。錆びた缶や凹んだ缶でも安全に食べられるのかについて、缶詰の調査研究団体である日本缶詰びん詰レトルト食品協会に教えてもらいました。

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缶詰は少々の錆びなら問題ないが…ふたの膨らみには注意

缶が錆びていると、缶の内側まで錆びているのでは?と心配になりますね。結論から言うと、ふたの表面が少々錆びている程度であれば、中身には影響がなく問題ありません。湿気の多い場所や温度変化が激しい場所では、缶の表面が錆びてしまうことはあります。

しかし、長期間保存された缶詰の中には、錆びによって穴があいてしまうものも。穴が空いてしまうと、空気や水分とともに微生物が入って中の食品が腐敗してしまうことがあるため、注意が必要です。特に、ふたが膨らんでしまっている場合は、中の食品が持つ酸と缶内面の鉄の化学反応により水素が発生していたり、穴から微生物が入ってガスを発生させている可能性があります。このようになってしまった缶詰は、食べずに廃棄してください。

缶詰
缶が錆びて容器が膨らんでいる場合は残念ながら廃棄するしかない。
/photoAC

缶の凹みは密封が破壊されていなければ大丈夫

缶詰は、真空状態にあることから、落としたりぶつけたりすると凹みやすいです。胴の部分が凹んでいるものについては、密封に影響がないため、中身の品質にも問題はありません。しかし、ふたのふちの部分が凹んだり曲がっているときは注意が必要です。

ふたのふちの部分は、缶の胴とふたを接合している密封に重要な部分であるため、凹むような衝撃を受けた場合、密封が破壊されて中身が空気に触れてしまっている可能性があります。加熱殺菌によって密封されていた缶詰も、このような状態で保存されていた場合は中身が微生物による汚染を受けていることが考えられるため、注意してください。

缶詰は適切に保管を

缶詰は、温度変化や湿気が少ない場所に置いて錆びないように保管しましょう。また、落ちたりぶつかったりして缶が凹まないように、安定した場所に置いておくことも大事です。

取材協力:日本缶詰びん詰レトルト食品協会

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文/小林朋子

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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