【デリケートゾーンケアの進化】年齢を理由にしない!骨盤底筋を強化するEMS最新機器とは
化粧品やトレーニング方法が日々進化するように、デリケートゾーンケアも大きく変わってきています。今回は、『性のトリセツ』(富永喜代 著、KADOKAWA社)から、デリケートゾーンケアに使用される機器についてご紹介します。
デリケートゾーンケアにも応用されるEMS
年齢を重ねると、デリケートゾーン周りの悩みは深刻になってきます。頻尿や尿漏れ、男性であれば勃起力の低下、女性なら腟が緩むなどのセックスに関する悩みが増えてきます。これらの悩みは、骨盤内の臓器を支える「骨盤底筋」の衰えが原因かもしれません。「年だからしょうがない」とあきらめず、鍛えるにはどうすれば良いのでしょうか。
日本でも珍しい性交痛外来がある富永ペインクリニックでは、デリケートゾーンのセルフケアマシン「ラブコア」を開発しました。ラブコアは、電気的筋肉刺激(electrical muscle stimulation;EMS)で骨盤底筋などの筋肉をトレーニングする機器です。EMSは、筋肉の性質を利用した機器の総称。直接筋肉に電気刺激を送ることで筋肉の収縮をうながし、運動効果が得られます。家電量販店で腹筋を鍛えるマシンや、マッサージ機器の形で見かけたことがあるかもしれません。
リハビリや医療現場でも応用されているEMS機器。電気刺激を送るので、表皮のピリピリした感覚が苦手という方もいますが、周波数の組み合わせで皮膚刺激を抑える研究が進んでいます。ラブコアでは、低~高周波までの幅広い周波数を組み合わせた「広域変調波」を採用することでピリピリ感を抑え、インナーマッスルまで深く刺激が届きます。
加齢による頻尿・尿漏れは骨盤底筋の衰えが原因の一つというのはわかっていました。しかし、これまで日々の体操で筋力をつけるという方法しかなく、効果も筋肉の一部に限られていました。ラブコアでは、筋肉そのものを電気刺激で動かすので骨盤底筋全体に効果が期待できます。
男性用、女性用のパッドがセットになっているので、男性なら陰茎の付け根、女性なら腟の両サイドに装着し、フィット感を実感できます。注意したい点として、一般機器では取り扱うことができない高出力(125,000Hz)を採用しているので、使用には医師の診断が必要。お問い合わせは、富永ペインクリニックのオンライン診療でも可能です。
機器についてもっと知りたい方は、Dr,ESTRAのラブコア特設ページをご覧ください。
最新テクノロジーで性の悩みも解決へ
最近よく耳にする「フェムテック」という言葉は、女性(female)とテクノロジーを合わせた造語です。「年をとればこういうものだろう」という気持ちも、最新のテクノロジーで解決できる時代。最新情報をうまく取り入れて、デリケートゾーンのアンチエイジングを始めてみませんか。
今回ご紹介したラブコア以外にも、書籍『女医が教える性のトリセツ』(富永喜代 著、KADOKAWA社)では、更年期やデリケートゾーンの悩みに一歩踏み込んだ情報が満載です。性の悩みのヒントを得て、日々のケアに役立ててください。
教えてくれたのは……富永喜代先生
富永ペインクリニック院長。医学博士。日本麻酔科学会指導医。1993年より聖隷浜松病院などで麻酔科医として勤務、2万人超の臨床麻酔実績を持つ。2008年愛媛県松山市に富永ペインクリニックを開業。のべ23万5000人の痛みを治療し、性交痛外来では5000人のセックスの悩みをオンライン診断する。著書に『女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA、2022年)など。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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