忙しくても5分の準備で秋の味覚!栗ときのこの炊き込みご飯|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん

 忙しくても5分の準備で秋の味覚!栗ときのこの炊き込みご飯|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
Megumi Sekine
関根愛 
関根愛
2022-10-01

SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。

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みなさん、おはようございます。いよいよ十月に入り、あっというまに寒い季節がやってくる足音がしますね。あれだけの暑さや湿気から、今度は乾燥の時期へ。季節の変化につねに対応しようとがんばってくれている私たちの体、長い冬を迎える前にしっかり労ってあげたいですね。さっそく私もこの時期ならではの花粉、肌の痒みや荒れをしっかり(?)経験し、ああ養生しなくてはな、と今年も身に染みて思っています。

養生といえば、先日訪れた漢方医院のパネルにこんなことが書かれていました。「養生とは、人間の尊厳を守る行いのこと」。少し堅い言い方に聞こえるかもしれませんが、なるほどと腑に落ちる感覚でした。養生をしましょうと言うけれど、それって正しく食べたり、休んだり、適度に動いたり、睡眠を大切にしたり、つまりは体を労るってこと?それくらいの認識かもしれません。生を養うと書きますが、つきつめればそれらはすべて、人としての尊厳を守るための行いであるというのです。

尊厳とは一体何のことでしょうか。「決して犯されてはならない気高くおごそかなもの、またはそのさま」のように辞書には書いてあります。私たちだれもが持っているであろうそれを分かりやすく言えば個々の体、そしてそこに宿る心なのかもしれません。それらを守ろうという行為が養生だというのです。与えられた尊い命をどうにかまっとうして生きるために尽くす方法のようなものであるというイメージが浮かんできませんか?いずれにしても、この言葉はつよく胸に残り、深く考えさせられます。

さて、秋には秋に合った養生を心がけていきましょう。今日作るのは、秋に食べたい炊き込みご飯。そうそう、炊き込みご飯といえば、もちろんどの季節の食材でも美味しくできるところがすばらしいですが、なんとなく秋が一番ぴったりのような気がしてしまいます。今回は栗ときのこをたっぷり入れた中華風炊き込みご飯をおどろくほど手短に作ってしまいましょう。

秋の実りの代表格のひとつでもある栗。じつは体を温める作用をもつ食材で、これからの寒い時期にはぴったり。また食物繊維が多く含まれており、とくに秋に影響を受けやすい腸環境をととのえる効果も期待できます。さらにビタミンCやカリウムも豊富。栗の栄養素というとあまり思い浮かばないかもしれませんが、意外と滋養食材なのです。

今日使ったのは、なんとスーパーで売られているむき栗。おやつやおつまみに食べられるあの商品です。これならば栗を買ってきて下処理をほどこす時間のない人でも簡単に秋の食卓を味わうことができます。もちろん風味は少し変わりますが、きのこや自然塩と一緒に炊くと旨味が増して充分美味しく、秋の味覚を手軽に楽しむことができますよ。

炊き込みご飯
photo by Megumi Sekine

和風出汁で炊いてもいいですが、顆粒の中華出汁などがある方はそちらもよく合います。私は食材と自然塩、中華出汁、ちょっとのお醤油と酒で炊飯器でぱぱっと炊きましたが、お米を含めどの食材も噛み締めるほど旨味と甘味がたっぷりと出るので、手軽といえど大満足のごはんでした。お好みや気分で出汁を変えて、ぜひ炊き立てを味わってみてくださいね。

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関根愛 

関根愛

俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。



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