7月のビューティ通信:クリエイティブなこだわりが効いたニッチなビューティアイテムに注目
パッケージや成分、効果や香り、そしてテクスチャーなど、随所にオリジナルなこだわりが効いた、ちょっとニッチなアイテムをセレクト。真夏の肌を、より美しく演出してくれるはず。
「ブランドをローンチするなら、自分のこだわりでもあるネイルポリッシュからスタートしようと思っていました。だから、身の回りにある花や壁紙の色を見ては"これをネイルに使ってみたい "と構想を練っていました」
Harry’s House. May 20th. pic.twitter.com/obXvz3wBi7
— Harry Styles Updates. (@TheHarryNews) March 23, 2022
イギリス「Dazed and Confused」誌にこう語ったのは、シンガーであり俳優のハリー・スタイルズだ。「気に入った服ならメンズでもレディースでも着る」とユニセックスのファッションやネイルにもこだわるなど、ジェンダーフリーなファッショニスタとして世界をリードする彼は、2021年5月に自身のブランド「Pleasing」をスタートした。
しかし、当初は全く個人的で“小さな楽しいプロジェクト”として立ち上げたものの、パンデミックの間にどんどんアイディアが膨らみ、結果的に一つの大きなブランドへと結実したのだとか。
現在のところ“パーフェクトパール”ネイルポリッシュ4色、トップコート、スティック状のアイセラム、ツヤ出し用セラムなど、ニッチなこだわりの光るラインナップを展開中のこのブランドに込めた想いを、彼はこう語る。
「僕が自分の人生で最も喜びを感じる瞬間は、星を見つけたり、ちょっとした食べ物だったり、友人との何気ない会話など、いつもほんの些細なことでした。このブランドが、誰かにとってそんな存在であってほしいと思っています」
そこで今回は、ちょっとニッチなこだわりの効いたアイテムをピックアップ。“肌が綺麗”と褒められた、使って気持ち良かったetc、日常にちょっとした喜びをもたらしてくれるはず。
Facial Mask:秀逸マスクで、オールシーズン健康美あふれる肌を目指して
TATCHA/沖縄産クレイ“クチャ”がもたらす、至高の素肌美
沖縄中南部一帯で採取される海のクレイ“クチャ”は、約500万年前から海底に堆積するミネラル豊富な泥として有名だ。そのクチャに、火山土由来のミネラルパウダーやこんにゃく芋、そしてブランドのキー成分である「HADASEI-3®:ハダセイ-3®」を贅沢に配合したのがこの温感クレイマスクだ。
適量を肌にのせ、軽いタッチでマッサージしながらなじませた後、5分ほど放置してから洗い流して。きめ細やかでみずみずしさがうまれると同時に、緑から赤へと時間の経過とともに変わる雅やかなマスクの色の変化にも注目だ。
Sans Ceuticals/NZ発・パワフルな自然由来成分で肌が生まれ変わる
ニュージーランドの大地が育んだ自然由来成分が、健やかで美しい肌へと導いてくれるソンズ・シューティカルズの必須アイテムがこちら。ブランドのキー成分の一つであり、医療用としても用いられるグレードのマヌカハニーとレッドアルゲ、そしてマオリのハーブであるママクとカワカワを配合。さらに、ビタミンB5をブレンドしたクリーム状のマスクが、モチモチ吸い付くような健康的な肌へと導いてくれる。そして、併せて使いたいのが乳酸5%、ビタミンC、ヒアルロン酸、そしてシグネチャー成分のマヌカハニー等を配合したジェル状マスクだ。キメを整え、毛穴の目立たない肌へと導きながら、後に使用する化粧品の効果を最大限に引き出してくれる。いまのところ日本導入は2023年の予定だが、一足先に試したいという場合は本国のサイトからショッピングを。
ヤンセン コスメティクス/ドイツ生まれの“コスメシューティカル&ヴィーガン”ブランドで、リップもハンドもみずみずしく
医療大国であり、オーガニックコスメ大国でもあるドイツのアーヘンで1997年に誕生した「ヤンセン コスメティクス」。「コスメティクス」(化粧品)と「ファーマシューティカル」(薬学)という単語を組み合わせた「コスメシューティカル」というジャンルを開拓したパイオニアであり、いち早くヴィーガンを謳ったブランド。厳選された自然由来成分の効果はもちろん、製造工程に至るまで、独自の厳格な基準を設けているこのブランドから登場したのが、注目のこの2品だ。シアバター&サンフラワーワックス等の成分が一晩で潤いたっぷりのリップへと導いてくれるマスク。そして、手と爪の健康を促進するビオチン等の成分を配合したハンドマスクは、エイジレスな手元を演出してくれる必須アイテムだ。
AUTHOR
横山正美
ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。
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