デミ・ムーアが水着姿を披露|コラボデザインに込めた同年代女性への思いとは
映画『ゴースト/ニューヨークの幻』や『幸福の条件』で90年代に絶大な人気を得ていたデミ・ムーア。水着ブランドの「Andie」とコラボし、スイムウェアを発表した。デミはモデルも務め、キャンペーンのビジュアルでは自ら水着モデルを務めている。
コラボデザインを通して女性たちに伝えたかったこと
デミが今回発表したのはワンピース型やクラシックなハイウエストタイプのビキニなど10種類。「このコレクションを通して、お腹であろうと他のパーツであろうと、女性たちが自分の体について敏感に感じていることについて考えた。これが私にとってあることを気が付かせてくれた」とデミは雑誌『ピープル』に語っている。「女性たちは母性的な印象を与えたいとは思っていない。自分はセクシーではない、魅力的ではないとは感じたくない。年をとるにつれて魅力がなくなるという考え方を変えることが私の頭の中にあった」。
デミといえば映画の中で大胆なラブシーンやヌードシーンを見せることも珍しくなかった。でも今回の撮影ではナーバスに。「私は自分の体に自信がない部類に入ると思う」とコメント、「身体醜形症に対処しなくてはならなかったけれど撮影中は周りに支えられ、勇気づけられた」と語っている。身体醜形症とは、実際には存在しない外見上の欠点や些細な欠点に囚われ悩んでしまうこと。「私の水着姿がきっかけで女性たちが自信を持ってくれることを祈っている」と語っている。
デザインする上で配慮したのはどんな体型の人でも着ていて心地よくいられること。サイズは0号(XS)から26号(3XL)まで揃っている。デザインを考えるときにはヴィンテージの水着からインスピレーションを得たという。「ここ数年、ほとんど布地のない露出の大きな水着が主流だった。私はヴィンテージの水着が持つ気品と魅力が好き。セクシーで力強く、快適でありながら露出度は抑えているところが気に入ったの。着ていて心地よく、遊び心に溢れていて、セクシーで安心感や自信も持てるもの、そしておしゃれなものを女性たちにどうしたら着てもらえるか、それが私たちの目標だった」と語っている。
かつてはスクリーン上でいわゆる”セクシー”な姿を披露、女性たちから羨望の眼差しで見られていたデミ。その彼女が今はあらゆる年代、あらゆる体型の美しさをアピールしよう、女性たちをエンパワメントしようとメッセージを発信している。理想の体型や年齢に対する考え方が着実に変化していることを物語っているといえそう。
出典:Demi Moore Models New 'Playful' Andie Swimwear Collection: 'Women Don't Want to Look Matronly'
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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