「健全で賢明な判断ができない状態になっている」休養を宣言したサンドラ・ブロックの言葉から学ぶこと
80年代にデビュー、1994年の映画『スピード』でブレイクして以来第一線で活躍し続けてきた女優のサンドラ・ブロック。最新作『ザ・ロストシティ』も大ヒット中だが、休養すると宣言した。
サンドラ曰く「自分以外の誰かのスケジュールに左右されたくない」「燃え尽きてしまった。ものすごく疲れていて健全で賢明な判断ができない状態になっているの。そしてそれが自分でわかっている」。サンドラは2人の子ども(12歳の息子ルイスと10歳の娘ライラ)を養子に迎えている。休養中は2人と一緒に過ごしたいという。
自分を肯定するために働き続けていた
サンドラは自分が仕事に支えられていたと語る。「私には常に仕事があった。それはとても幸運なことだった。でもそれが自分の拠り所になっていることに気がついた。いつも冷蔵庫を開けて、冷蔵庫の中には決してないものを探しているようなものだった」。自分を肯定するために働き続けていたという。「探すのはやめなさい、ここにはないんだから。もうあなたにはそれがあるし、確立されている。自分を証明するために仕事をし続けなくても大丈夫、と自分に言っている感じだった」。
ハリウッドセレブとは環境や忙しさの度合いは違っても、サンドラと似た精神状態に陥ることはある話。ワークライフバランスが大切なことはわかっていても、働き続けていないと不安になってしまう人も多いはず。仕事が大好きで大切であっても、働き続けてクリアな判断ができなくなっては台無し。自分も仕事も大切にするために立ち止まり、休みをとる重要性をサンドラの言葉は教えてくれると言えそう。ゆっくり休んだ彼女が元気な笑顔で戻ってくるのを楽しみに待ちたい。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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