プロが解説!暮らしに花や緑を取り入れる「5つのコツ」【連載#花でこころをととのえる】
はじめまして、フラワーアーティストの宮平亜矢子です。沖縄と東京を中心に、ホテルや企業などの空間装飾やフラワーイベントの企画・運営を手がけています。今日から「花で心をととのえる」コラム(全10回)をお届けします。第1回のテーマは、暮らしに花を取り入れるコツです。
「花と向き合う」ことで得られるメリット
沖縄の久高(くだか)という神秘的な島をながめる場所に、私のアトリエがあります。そこで十年以上、フラワースクールを主宰したり創作活動を行ったりする中で感じたのが「花と向き合う時間が、自分と向き合う時間になる」ということ。レッスンでは、色や形を観察する、香りを楽しむ、感触を確かめるなど、五感を意識して花に触れてみてくださいとお話することもあります。
花弁や葉の柔らかさ、枝の力強さ、柔らかい甘い香りなど、目の前の花に集中するだけで、今のこの瞬間の自身の心の状態に気が付いたり、気持ちが落ち着いたりリラックスできる「マインドフルネスな状態」を作ることができるからです。
暮らしに花を添える!普段使いしやすい花選び「5つのコツ」
花と向き合う最初のステップは、日常生活に取り入れることです。花屋に行って相談しながら購入、また庭先にある花木を活用するのも素敵ですね。今回は、普段使いしやすい花選びのコツをご紹介します。
1. 華やかな一輪
ダリアや紫陽花、またはバラなどのボリュームがあって存在感がある花を選びます。一輪挿しやグラスに飾るだけでインテリアのアクセントになります
2. 季節のおすすめ
お店のおすすめなどを参考に、四季折々の花をブーケにするのも素敵です。花や枝物の色合いを通して季節の移り変わりを楽しむことができます
3. 葉物
ゆっくりと楽しみたいなら、ユーカリやハーブなどのグリーンがおすすめ。香りも楽しみつつスワッグにすればドライフラワーとしても長く飾れます
4. 奇数アレンジ
同じ種類の花を奇数(3本~7本)購入して花瓶に入れるだけの簡単アレンジ。トライアングルのバランスをベースに偶数よりも、まとまりがでます
5. ミニブーケ
生花店やスーパーの店先に並ぶミニブーケは、手頃な値段で花が楽しめて便利です。小さなグラスや空瓶にわけてキッチンやリビングに分けて飾るのも良いですね
花に触れ、向き合う時間をもつ。忙しい毎日の中で、少し億劫に感じることもあるかもしれませんが、まずは、暮らしに花を添えることから始めてみませんか。巡る季節の花々に触れ五感を使い、心から穏やかな時間を過ごせるお手伝いができたら幸いです。
AUTHOR
宮平亜矢子
フラワーアーティスト/株式会社AI TERRACE代表取締役。余白の美にひかれ、生け花の世界に入る。二十数年の経験をへて、独自のフラワーデザインを確立した。「オンリーワンの演出で、場の空気を変え、人の心を動かす」をコンセプトに、2011年株式会社Al TERRACEを設立。現在は、沖縄と東京を中心に、ホテルや企業などの空間装飾やフラワー&フォトブランディングイベントの企画・運営を手がける。花で心をととのえるイベント「FOURSEASONS 花と瞑想」を定期開催中(GLAMDAY STYLE HOTEL and RESORT OKINAWA YOMITAN)。
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