オールヌードに挑戦したヒラリー・ダフ、「変わったのは体型だけじゃなかった」と語る真意
セレーナ・ゴメスやマイリー・サイラスら人気アイドルを生み出したディズニーチャンネル。彼女たちの先輩とも言えるのがヒラリー・ダフ。ドラマ「リジー&Lizzie」などで人気を集めた。
明るくて元気、親しみやすいイメージのヒラリーだけれど見えないところでは多くの悩みや問題を抱えてきた。マスコミやファンの目に晒されていたアイドル時代は自分のボディイメージに自信がなく、摂食障害に苦しんでいた。細すぎることから「拒食症では?」という噂が流れたこともある。本人は後日当時を振り返り「お腹が空きすぎて手が震えていた」と語っている。精神的に食べることができなかったそう。一方で第1子出産後は体型が戻らずマスコミに「激太り」と揶揄われることも。激しいダイエットにトライ、10キロ以上の減量に成功したが自分の体に自信がない状態が続いていたという。
オールヌード撮影をきっかけに自分のボディイメージを受け入れられるようになった
細いときも太ったときも自分の体型を受け入れられず苦しんできた彼女が最近大きな決断を下した。雑誌アメリカ版「ウイメンズ・ヘルス」の表紙でオールヌードを披露したのである。撮影までの数か月トレーナーについてエクササイズに励んだというだけあって、美しく引き締まった体型に変化している。でも今回のヌードで変わったのは体型だけではないよう。ヒラリーはこうSNSに綴っている。「この写真が大好き。自分が傷つきやすく繊細な存在だと感じると同時にパワフルだとも思えた。その瞬間を捉えてくれてありがとう」。自分のボディイメージを受け入れられるようになったという。
ヒラリーは「34歳になって自分の体に対して敬意を持てるようになったと思う。こうあるべき場所に私を連れて行ってくれた」「年齢を重ねるごとに体型に自信が持てるようになったと思う。私の体はこれまで様々なサイズや体型を経てきた。でも私は女性であること、生涯を通じて体が変化していくことに魅了されている」。
ヒラリーが指摘するように人の体-特に女性の体-は大きく変わるもの。人生という長いスパンでも、1か月という短いサイクルでもその変化を実感している人は多いはず。変わらないのではなく変わることを称えることで自信を得たヒラリー。彼女の今回のヌードは変化すること、それを恐れずに受け入れることの美しさを表現していると言えそう。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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