ジェイミー・リー・カーティスが「ありのままの姿」で映画に出た理由「お腹は特殊メイクではなく」

 ジェイミー・リー・カーティスが「ありのままの姿」で映画に出た理由「お腹は特殊メイクではなく」
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長坂陽子
長坂陽子
2022-03-19

70年代から80年代にかけてホラー映画『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『プロムナイト』を立て続けにヒットさせ、「悲鳴の女王」と呼ばれたジェイミー・リー・カーティス。若い映画ファンなら『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の長女役で覚えているのでは?

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レッドカーペットでもスクリーンでもスリムなスタイルを披露してきた彼女が新作『Everything Everywhere All at Once』でこれまでとはまったく異なる姿で登場、注目を集めている。さらにSNSで「これが本当の姿」だと告白、ファンを驚愕させている。

ジェイミーはSNSでありのままの姿で映画に出た理由を語っている。彼女がこの映画で演じたのは国税庁の役人。華やかさよりキャリアを大切にする女性という役どころだったのもこのルックスにした一因のよう。でもそれ以上に観客に伝えたかったことがあるとも。「世界には隠すためのビジネスがある。何十億ドル、何兆ドルという巨大な業界だ。コンシーラー、補正下着、顔に入れるフィラー、美容整形、服、ヘアアクセサリー、ヘアケア製品。全部私たちの本当の姿を隠すためのもの」「この映画のスタッフたちにした指示は『何も隠さずに出たい』というものだった」

ジェイミーは女優になる前から”隠していた”とも。「男の子や自分の体を意識し始める11歳くらいから私はお腹を引っ込め、とても超タイトなジーンズに体を押し込めてきた。でも私は現実を隠すために締め付けていた筋肉を全部解放することに決めた。それが私の目標だった。創造的な意味でも身体的な意味でもこれほど自由だと感じたことはない」。この作品の監督のダニエル・クワンは「みんなこのお腹を特殊メイクだと思うみたいだけれど本物なんだ」とインタビューで語っている。

体を意識するようになった思春期からスリムに見せるために努力してきたというジェイミーのストーリーに共感する女性たちも多いはず。素のままのルックスに対しても、それを見せることを決めた勇気にも「美しい」と称賛の声が上がっている。

ジェイミー・リー・カーティス
1978年、映画『ハロウィン』出演時のジェイミー・リー・カーティス(当時20歳)。photo by Getty Images

 

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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