「"ジャンボジェシカ"と呼ばれて」ジェシカ・シンプソンがボディシェイミングに苦しんだ過去を告白

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「"ジャンボジェシカ"と呼ばれて」ジェシカ・シンプソンがボディシェイミングに苦しんだ過去を告白

長坂陽子
長坂陽子
2021-04-26

シンガーとして人気を集めつつ、かつてはリアリティスター、今は実業家としても活躍するジェシカ・シンプソン。自伝を発表、マスコミによるボディシェイミングに傷ついた経験を赤裸々に綴っている。

マスコミによる体型批判の陰で

先月これまでの半生を綴った自伝『Open Book』を出版したジェシカ・シンプソン。薬物やアルコールの依存症に苦しんだ過去や性的虐待、前夫との離婚騒動など赤裸々に告白している。これらのスキャンダラスなエピソード以上に注目を集めているのがボディシェイミングに傷つき苦しんでいたこと。彼女は2009年、デビュー10周年を迎えた頃に体重が増えマスコミに「激太り」と報じられていた時期がある。当時マスコミは「ジャンボジェシカ」「バルーン化している」と彼女をからかっていた。

ジェシカ・シンプソン
自伝『Open Book』を出版したジェシカ・シンプソン photo by Getty Images

ジェシカは当時を振り返り、体型を批判されたことがきっかけで「1日の80%の時間は自分の体型について考えるようになっていた」「自信をなくし全てを失いかけていた」と綴っている。「私は何年にも渡って、世間が求める非現実的な体型の基準に当てはまる体にしようと自分を鞭打ってきた。そのせいで私は自分を落ちこぼれだと思っていた。私は今も自分を批判することをやめようと闘っている。でもそういう声が頭の中で起きたとき、それを抑えることもできるようになった」と語っている。「健康な体、そして心と体が健やかな関係を築くことが大切。それが私に不完全な体を受け入れるのを助けてくれた」。

ジェシカ・シンプソン
1999年『I Wanna Live You Forever』でシンガーとしてデビューしたジェシカ・シンプソン。写真は2000年、ソニースタジオでの1枚。photo by Getty Images

ジェシカがボディシェイミングに苦しむ様子は家族にも大きな影響を与えた。ジェシカの母はアメリカのニュース番組「トゥデイ」に「マスコミのいじめのせいで彼女は引きこもりたいと思うほどになっていた。家に隠れていたい、外に出たくないと彼女は考えていた」「みんなが彼女の体型をからかい、バッシングするやり方と言ったら信じられないほど酷かった」。母はそんなマスコミの姿勢を「どんな女性もそんな経験に耐えるようなことがあってはいけない。男性もよ」。

あらゆる体型の美しさを認めるボディポジティブの動きが広まりつつあるアメリカのエンタメ界。ジェシカは自伝を出版した後のインタビューで「そういう動きはとても素晴らしい」「体型をからかう記事の裏には人がいる。からかわれている人が生きている人間であること、感情があることを普段みんな意識していない。言葉には人を傷つける力があり、その言葉が人の心に一生残ることに気がついていないと思う」とも。体型だけにとどまらず容姿をめぐるいじめは世界共通の問題。ジェシカのこの言葉は今大きな共感を集めている。

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。

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