「50歳になるのが嫌だった」シャルロット・ゲンズブールのエイジング意識を変えたもの
ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールを両親に持ち、10代から女優として、シンガーとして活躍してきたシャルロット・ゲンズブール。ナチュラルで気負わない、それていてシックで知的な彼女はフランスはもちろん、世界中で人気を獲得。日本でもフレンチポップスやフランス映画を愛する女性たちのアイドルになった。
「50歳になるのが嫌だった」
その彼女も50歳になった。「年をとるのは祝福」「年齢を重ねるのが嬉しい」とエイジングをポジティブに捉える発言をするセレブが増えている中、シャルロットは「50歳になるのが嫌だった」と率直に語る。そんな彼女の気持ちを変えたのは母のジェーン・バーキンだった。「50歳になるのは素敵なこと」と言われたことが大きかったそう。新聞「サンデータイムズ」のインタビューの中で明かしている。
ハリウッドには年をとるとボトックスを打ってシワを伸ばしたりヒアルロン酸を入れてほおや唇を膨らませたりする女優が多いのに対して、ヨーロッパ映画界の女優たちは自然体。アンチエイジングのための美容整形にトライしている例は少ないと言われている。でもシャルロットは「注射を打つ可能性が完全にないとは言えない。でも母のように『歳をとることは美しい』と受け入れられるようになりたい」と語る。「尊敬できる母がいるのは幸せなこと。彼女は何もせず、自分の年齢に正直でいる。自分の年齢を受け入れることは美しいし意味がある」。
また年齢とファッションのギャップについて悩むことも明かしている。エイジングをポジティブに受け入れる風潮が強まる中、年齢に関係なく好きな服を着ていいという意見も増えてきているけれどシャルロットは「まだ着ても大丈夫? と考える年齢に少しずつ入ってきている。スカートの短いおばあちゃんになっていないかって考えてしまう。いつかやめないといけないとわかっている」。
エイジングについてもナチュラルなスタンスで向き合っているシャルロット。こんなところも自然体なところが彼女らしい。これからも同年代の女性たちの憧れとして年を重ねていってくれるはず。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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