ポール・マッカートニーがカフェチェーンに送った公開書簡の内容「地球と動物の福祉の未来のため」
1970年代からヴィーガン生活を続けていることで知られる大御所ミュージシャンのポール・マッカートニー。あるカフェチェーンに公開書簡を送り、注目を集めている。
彼が書簡を送ったのはアメリカのスターバックス。CEOのケヴィン・ジョンソンに「地球と動物の福祉の未来のためにこの方針を導入してくれることを心から願っている」とメッセージを送っている。「最近私はアメリカのスターバックスでは動物性のミルクから植物性のミルクに変更してオーダーするには追加料金が必要であることに気がついた」。イギリスのスターバックスでは代替ミルクに変更しても追加料金はかからないそう。ポールは「アメリカのスターバックスでもこの方針を導入することを検討して欲しい」とリクエストしている。アメリカのPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)も同様の趣旨のキャンペーンを行なっていて、ポールはそれに賛同して今回の手紙を送ったという。
食肉の生産同様、酪農業も環境に大きな負荷をかけていると指摘されている。そんな中植物性のミルクや代替ミートの重要性は高まりつつある。温暖化や自身の健康のために植物性の食材を利用する人たちも増えている。そんな中、今以上に植物性の食材を普及させるには人々の意識を高めるのと並んで、価格を下げることも重要だとPETAは主張する。残念ながら日本でも植物性ミルクは牛乳よりも価格が高く、ソイラテの方が普通のラテよりちょっと高めにお値段を設定してあるカフェが多いのが現実。ポールのメッセージにアメリカのスターバックスがどう答えるのか、注目したい。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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