夕方になるとスマホの文字がかすんで見える人へ!管理栄養士が教えるパーソナルおにぎり
午前中はパソコンやスマホの文字もはっきり見えていたのに、夕方になると文字がかすんでよく見えない… 40歳以降は顕著な目の衰えも感じはじめます。今月は、そんなプチ不調を抱える方に届けたい朝食『きんぴらにんじんの混ぜおにぎり』です。
午前中はパソコンやスマホの文字もはっきり見えていたのに、夕方になると文字がかすんでよく見えない。40代は目の衰えを顕著に感じはじめる時期です。
薬膳では肝と目は密接に関係していると考えられています。
肝臓は血液を貯蔵している臓器です。血液は寝ている間につくられますが、肝臓に貯めている血液の量が少ないと、夕方には血液が不足してしまい、ドライアイやかすみ目、視力低下を引き起こしてしまいます。
そのため、このような症状が気になっている人は、毎日の食事の中に『血を補う食トレ』を取り入れてみましょう!
今月ご紹介するのは、朝食におすすめの補血おにぎりです。
パーソナルおにぎり『にんじんと黒ごまのきんぴらおにぎり』
こんな人に向いています
▶︎夕方になるとスマホの文字が読みづらい人、目を酷使する仕事をしている人
パーソナル食トレ
▶︎にんじんと黒ごまのきんぴらおにぎり
※炊いたごはんに、にんじんと黒ごまのきんぴらを混ぜ込むだけです◎
にんじん
にんじんに豊富なβカロテンは体内でビタミンAに変わり、視力の維持や粘膜の健康を助けます。目の粘膜のみならず、肺や肌にも潤いを与えてくれるものです。また、日々の酸化ストレスから体を守る働きもあります。
脂溶性ビタミンであるβカロテンは、油と一緒に食べると吸収率がアップします。例えばきんぴらや天ぷらのような油を使った料理や、牛肉や豚肉などと組み合わせた料理、生のスティックにんじんであればマヨネーズをつけて食べることでも効率的にβカロテンが摂取できます。
また、血を補う野菜の中でも胃腸に優しいにんじんは、疲れている時にもぴったりの補血食材です。
黒ごま
前述の通り、βカロテンは油を使った料理で効率的に摂取できますが、良質な油が豊富なごまやくるみ、松の実、アーモンドのような種実類と組み合わせることでも同じ効果が得られます。
今月は白ごまよりも黒ごまを選びましょう。黒ごまはにんじんとの相乗効果で肝に働きかけて、視力をサポートします。さらに黒ごまは老化全般を司る腎にも働きかけ、更年期の目以外の不調もサポートしてくれます。
夕食の残ったきんぴらをごはんに混ぜて…ぜひ、毎朝の頑張らない食トレで、自分らしい1日をお過ごしください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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