無理せず使い捨てプラスチックを減らして快適な暮らしをおくる方法 #わたしのサステナブルウィッシュ
2021年の1年間を通して地球と人に優しい習慣を身につけるための【サステナブルウィッシュ】。7月のウィッシュは「使い捨てプラスチックを減らす・使わないで生活をする」というもの。これは、毎年7月に世界で開催されている『プラスチックフリージュライ』という運動に賛同してチャレンジに設定しました。このチャレンジを通して、「ちょっとした簡単な工夫そして取り組みで使い捨てプラスチックの無駄遣いを大きく減らすことが出来るんだな」と感じました。そして、何よりも”無理をしないで"をポイントに取り組むように心がけることが大切だと思っています。
無理をしないでプラスチックを減らす15の方法
買い物にはマイバッグはマスト
これは日本ではほぼ一般化してきているはず。食品の買い物だけでなく、日用品の買い物、洋服の買い物なども買い物の様々な場面で、再利用できるマイバックの持ち歩きを徹底していけるようになるといいですよね。
マイボトル・マイカップ・タンブラーで水分補給
これもまた、たくさんの人が実践しているはず。マイボトルやマイパック・タンブラーを利用して外出時の水分補給をするようにすることもプラスチックごみを削減するのに役立ちます。
これは余計な支出も押さえてくれるので、まだ実践していない方や忘れがちの方は、ぜひ徹底してほしいなと思います。
よく「持ち運びが重くなる」「忘れてしまう」という声を耳にします。この解決策は、”慣れ”かなと思います(笑)わたしは、いつも温かいものを飲むようにしているので、保温がきくという理由でいつも自宅でも大きめのマイボトルを使っているので、使い慣れているものを手放すことの方が今のわたしには難しくなりました。
また、自分のお気に入りの飲み物を見つけることもマイボトルを忘れないためにおすすめ。
わたしは、スパイスティーやハーブティーなど自分で手作りするようになってからマイボトルを持ち運びするのが楽しくなりましたし、カフェイン摂取もかなり押さえられるようになりました。
お弁当生活でお財布にも体にも優しい
コンビニやテイクアウトで購入するよりも、やっぱり手作りがベスト!
おすすめはスープジャー!消化に良い食べるスープを持ち歩いたりするのは温める必要もなくおすすめです。
ただ忙しくて、どうしても外でお弁当を買わなくてはいけない時は、せめてお箸やスプーン、フォークなどマイカトラリーを持ち歩くのをおすすめします。
お昼に出かけて、テイクアウトの食事やスープを頼んだ際には、プラスチックのナイフやフォークやスプーンの利用を避けることができます。
過剰包装に包まれた食品は買わない
わたしはプラスチックごみを減らす上で、包装容器ごみの量を減らすのが一番必要なことだと思っています。なぜなら、私たちの身近な食品はほとんどがプラスチック容器包装で包まれているから。
どの家庭でも、プラスチックごみの大半はキッチンから出ていると言っても過言ではないのではないでしょうか。わたしも大好きな日系のスーパーマーケットに行くと、あまりに丁寧で過剰な包装にびっくりすることがあります。一つ一つ丁寧に包装されていて、海外暮らしが長くなってくるとあまりにも几帳面なので…「日本はすごい」と逆カルチャーショック!
この解決策として簡単なのは、食材がプラスチックに包まれていない地元の八百屋や朝市(マーケット)でお買い物をするようにしてみて下さい。
また、お肉や魚もお肉屋さんやお魚屋さんを利用して、購入の時に紙や木の薄皮(経木)に包んでくれないか頼んでみるのもありではないでしょうか。
また、インスタント食品や冷凍食品、お菓子などよく購入していたものも、自分で作るようにシフトしていくのも◎。
マスクもリユーザブルのものを
わたしたちの健康を支えてくれているマスク。
変異株の驚異もあり、これからもウィズマスクの時代は続いていくと言われていますが、マスクも使い捨てのものではなくコットンのリユーザブルのものを選ぶようにしましょう。
海外では日本製品はかなり人気ですが、日本の使い捨てマスクは1つ1つ透明なプラスチックの袋に入れられ、まとめてさらに別のプラスチック袋にはいって販売されています。
ミツロウラップで保存
日本の使い捨てラップの性能のよいことと言ったら・・・日系のスーパーで日本の使い捨てラップを大量買いするシンガポール人もいるほど、使い勝手のよさは素晴らしいのですが、これもまた環境面からいったらなるべく控えていきたい選択。
わたしは、使い捨てラップにそこまでお金をかけたくなかったので、かなり長いあいだ使ってしませんでしたが、最近利用しているのは”ミツロウラップ”、””琺瑯の容れ物”、そして”濡れ布巾”です。
余った食べ物はガラスや琺瑯やステンレスのタッパーに入れます。琺瑯のタッパーなら冷蔵庫から出してもそのまま火にかけられて便利です。
テフロン加工の調理器具は使わない
テフロンやその他の樹脂(フッ素)で表面加工されている調理器具は、焦げ付かない・くっつかない使い勝手が人気ですが、使い込むうちにコーティングが剥がれてきますよね。このテフロンはプラスチックです。つまり、プラスチックが剥がれていっているということですね。
そして、もちろん食べ物に混入します。
テフロン加工されたフライパンの代わりに、ステンレス製はもちろん、セラミック加工されたもの(琺瑯)や鋳鉄製、銅製の調理器具に切り替えるのはかなりおすすめ!
食品保存容器を考え直す
家庭で使うプラスチックの保存容器、ジップロックなどのジップ付きのプラスチック袋やプラ容器などは見直してみましょう。
一気に変えるのは難しいかもしれませんが、まずはジップロックに食材をいれる代わりに、琺瑯やガラスのタッパーにいれると、そのまま冷凍庫や冷蔵庫に保存できます。
歯ブラシ・歯磨き粉もエコなものを
歯ブラシもよくある使い捨てプラスチック。毛先が広がったらゴミ箱行き。大体1ヶ月ほどで歯ブラシは変え時と言われるので、1年間に12本の歯ブラシがプラスチックごみとなるわけですね。
エコな歯ブラシとして、耐久性のある馬毛や豚毛の歯ブラシはおすすめ。ナイロン素材の歯ブラシが1ヶ月毎に変えるのに対して、これらの歯ブラシであれば3〜4ヶ月は持ちます。(もちろん個人差がありますが)持ち手が竹製のものであればなお◎。
ガラス・琺瑯・ステンレス・シリコーンなどは、持っていて損はない保存容器です。
固形石けんを選ぶ
これはわたしも先月から使い始めたもの!
洗顔やボディーソープは固形石けん1つで十分と言っても良いでしょう。
ポンプ式の液体石けんは詰め替えボトル・容器が使い捨てプラスチック。洗顔料の分厚いチューブ容器もプラスチックです。そして中身がなくなればごみ箱行き…。
また、固形石けんは、お財布にもかなり優しいのもおすすめポイント!
コスメもプラスチックフリー
女性にとって身だしなみを整えるために欠かせないアイテムコスメ。これらもなるべくプラスチックフリーのものを選ぶようにすると◎。
また、わたしはここ最近、スキンケアなどはココナッツオイルやオリーブオイルなどキッチンにあるものを活用したり、顔のパックは出がらしの緑茶葉で作るようにしています。
生理用品を変える
生理用品は月経カップや布ナプキン、生理ショーツに切り替えて、ごみを増やさない工夫をしましょう。
月経カップや布ナプキンは、プラスチックフリーで何度も繰り返し使えます。しかも生理を快適にしてくれるアイテム。
一方、使い捨てのナプキンやタンポンは不織布でできています。一つずつ包装され、使うたびにたくさんのプラスチックごみが出ます。
書きものは鉛筆で
デジタルが進む中で、わたしのベースとなっているのは手書き。ジャーナリングや仕事のメモ、スケジューリング、企画書、骨子作りなど…ほとんどを手書きで、最終的にデジタル化します。
こんな人はそんなに多くないのかもしれませんが、もし、手書きすることが多い方はボールペンではなく鉛筆がおすすめ。おうちの引き出しに、使っていないボールペンって山ほどありませんか?インクが切れれば、交換など考えず、使い捨て。
鉛筆は究極にプラスチックフリーな文具です。
中古品をお買い物
新品で買った電化製品などの包装に使われるプラスチックの量ってすごいできよね。
今はオンラインショッピングが主流ですが、オンラインショッピングでこうした電化製品を購入すると、発泡スチロール、大量のポリ袋、ナイロンのヒモなどプラスチック包装がされることが分かっていて、ごみ問題を加速すると海外では言われているほど。
まずは、今持っているものを大切に。そして、今持っているものを上手に使う事が大切。
そして、電化製品や家具など大きな買い物をする時は、フリマアプリ・中古サイトを賢く使えばプラスチックごみ削減、そしてお財布にも優しい!
合成繊維の服をできるだけ避ける
私たちの着ている衣服の多くはときに100%、あるいは100%ではなくとも何らかしらの合成繊維が使われていると言われています。洋服がタグを見てみると、大体がナイロン、ポリエステルではないでしょうか。
合成繊維の服を洗濯するとマイクロプラスチックファイバーが発生します。
洗濯槽のクズ取りネットでかなり回収できていますが、完璧ではありません。下水を流れて一部は下水処理場をすり抜けて海にでてしまいます。
ナイロンやポリエステル、アクリルなどの化学繊維100%でできた衣服は、これからはコットンやウールなどの天然繊維100%の服に切り替えると◎。
また、ペットボトルから再利用したポリエステルの服(主にフリース)には注意が必要。
「リサイクルしてます」感を出した商品ですが、実はマイクロプラスチックを大量発生させる要因となるそう。
できることからはじめよう
このチャレンジを通して決意したことは、何よりも”捨てない暮らし”を徹底すること。そして順番にできることを加えていこうと思いました。
過去4年間、サステナブルやエシカルなど様々なことを実践してきましたが、続くものもあれば続かないものもありました。続かない理由は、自分の身の丈にあっていなかったり、その時の環境や自分のライフスタイルに合っていなかったなど様々。
いきなりプラスチックをゼロにすることはやはりかなりハードルが高いですが、自分に無理のないように近づけたらいいなと思います。
決して簡単ではないですが、暮らしの中からプラスチックが徐々に減っていくと、お家の中はもちろんのこと、その空間で暮らしているわたしたち人間もすっきりしてくるので不思議です。
サステナブルな暮らしは一人のちからだけでは到底成し遂げられない大きなチャレンジです。まずは自分のできることから一緒に頑張れたら心強いなと思います。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く