「嫌いな女優」バッシングを乗り越えて|アン・ハサウェイが習慣にしているメンタルケアとは

 「嫌いな女優」バッシングを乗り越えて|アン・ハサウェイが習慣にしているメンタルケアとは
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長坂陽子
長坂陽子
2021-07-30

アン・ハサウェイがいつもポジティブでいる秘訣を語っている。

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世界中で大ヒットした映画『プラダを着た悪魔』。今年で公開15周年を迎えるが、今も多くのファンに愛されている。仕事に恋に奮闘するヒロインのアンディを演じ、一躍スターになったアン・ハサウェイがいつもポジティブでいる秘訣を語っている。

ハリウッドきっての優等生俳優として知られ、女性たちからの支持を集めるアン。でもかつては「嫌いな女優」ランキングをすれば必ず名前が上がる、好感度の低さで知られる存在だった。原因は「いい子」すぎること。映画『レ・ミゼラブル』でゴールデングローブ賞やアカデミー賞で助演女優賞を総なめにしたときは、そのスピーチが「わざとらしい」「優等生ぶっている」とバッシングされ、アンのアンチを指す「ハサヘイター」という言葉が生まれたほどだった。

アン・ハサウェイ
2001年公開の『プリティ・プリンセス』で映画デビューした、当時19歳のアン・ハサウェイ。photo by Getty Images

そんなつらい時期をたくましく乗り切ったアン。日々のネガティブな思いを「燃やして」解消しているそう。あるインタビューで「文字通り燃やすのよ。携帯電話でタイマーをかけてキャンドルを灯す。そして全部書き出すの」と明かしている。まず12分間かけて紙にイライラしていること、愚痴や悩みなどネガティブな思いを書き出すそう。アン曰く「紙の上に吐き出すの。書いたものは読み返さないこと。タイマーが鳴ったら、それをノートから引きちぎってキャンドルの炎で燃やす」。こうやって心のモヤモヤをリセットすることで、明日にストレスを持ち越さないようにしているという。「ネガティブなエネルギーも怒りも不安も全部煙にするのよ」。

ちなみに日記を書くことは自分の感情を整理、精神的な健康を保つ上で効果があることは学術的にも証明されている。アンのようにネガティブなことを重点的に書き出すことはトラウマやストレスに折り合いをつける上で役に立つそう。彼女の場合は書いたものを保存せず燃やしてしまうけれど、日記と同じ効果があると言えそう。

そしてアンのもう1つのストレス解消法はインスタグラム。こちらに書くのはネガティブな気持ちではなくポジティブなことや日常生活で起きた些細だけれど面白いこと。「そういうものを自分の言葉で伝えられることは私にとってとても役立つ。心を沈め、クリアな方法で人とコミュニケーションが取れる」。ちなみにアンは下書きを作ったら1時間置いて、見直してから投稿しているそう。「新鮮な目でもう一度見る。一度投稿したらもうみんなに見られてしまうわけだから」。これがSNSで炎上しないコツだとか。ネガティブな感情に上手に対処しつつ、ポジティブな気持ちはみんなとシェアする。日々新鮮な気持ちで暮らすためにアンのテクニックを真似してみたい。

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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