医療用大麻との違いは? 副作用は?化粧品・食品業界で注目される【CBDオイル】の効果と効能

 医療用大麻との違いは? 副作用は?化粧品・食品業界で注目される【CBDオイル】の効果と効能
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半田葉子
半田葉子
2021-07-14
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CBD(カンナビジオール)の成分は?

カンナビジオールの成分の約40%が、麻に含まれるフィトカンビノイドなどの麻の抽出物からできています。麻と聞くと大麻や医療大麻を連想させますが、大麻や医療大麻は副作用や依存症、麻薬に分類される非常に危険な成分が含まれるのに比べ、CBDはそういったものを含むことはなく、乱用・依存・耐性はみられないとされています。また、2018年よりカンジナビオールは世界ドーピング防止規程の禁止薬物からも除外され、一部のアスリートは鎮痛を目的として利用されています。

CBDオイルが医療品として使われる前は、「テトラヒドロカンナビノール(THC)」と言われる、典型的な効果やドーパミン遊離作用があり、動物研究およりヒトで乱用・依存・身体依存・耐性がみられていましたが、この「CBD」はそのような症状はみられないというところが大きく違います。

カンナビノイドの中のCBDは多くの試験から良好な安全性の特徴、忍容性があり、テトラヒドロカンナビノール(THC)のような麻薬に分類される精神作用を含むことはなく、現在、CBDは欧米を中心に広く医療への応用の可能性があるとみられ研究されています。また海外では医療品や健康食品、化粧品などに使用されている安全性の高い原料です。
(米国をはじめ海外では大麻が一部の地域で医療用として使われており、2016年11月にWHO(世界保健機構)にて安全性も高いと発表されています。 )

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CBD(カンナビジオール)の効能は?

ドラベ症候群という治療の難しい稀なてんかんを始め、治るのが難しいといわれているてんかんや精神病、社交不安障害といった精神障害、様々な疼痛(とうつう)=痛み、研究の初期段階ではありますが炎症性の皮膚炎の改善、今まで治療が難しかった分野での治療薬として期待されています。また、うつ病、不安神経症など全般性不安障害、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害においてCBDの急性摂取が効果的であるとも言われています。 

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