医療用大麻との違いは? 副作用は?化粧品・食品業界で注目される【CBDオイル】の効果と効能
日本の様々なメディアで取り上げてれ始めている「CBDオイル」をご存知ですか?CBDオイルはカンナビジオールと言われる「医療品製剤」。主に舌にオイルをたらし、そこから成分を吸収する「経口摂取」として日本で注目されつつあるオイルで、がんをはじめとする慢性的な痛みの緩和の役割や精神障害の不安や不快感などの抑制の役割、また最近では肌荒れの治療としても研究が進められている「天然成分」です。今回はそんな【CBDオイル】について、マクロビオティック歴15年で腸セラピストの ≪素果子|sugashi≫ 店主、半田葉子さんが解説します。
CBDオイルとは
カンナビジオールの略語である「CBD」。麻の有効成分を総称して『カンナビノイド』といいますが、その中のカンナビジオール(CBD)と呼ばれる成分のことを指します。主に舌にオイルをたらし、そこから成分を吸収する「経口摂取」として日本で注目されつつあるオイル。
がんをはじめとする慢性的な痛みの緩和の役割や精神障害の不安や不快感などの抑制の役割、また最近では肌荒れの治療としても研究が進められている「天然成分」で、海外ではアメリカで2018年に、欧州では2019年に「エピディオレックス」という商品名で医薬品として承認されています。日本でも海外ではオイルの他サプリメントやドリンク、ベイプ、化粧品、ジュースや蜂蜜、グミなどとしても販売されるなど、医療業界や化粧品業界、健康食品業界で注目されています。
哺乳類にはもともと備わっている身体調節機能「エンド・カンナビノイド・システム」
人間をはじめとした哺乳類(一部の原始的な無脊椎動物)に本来備わっている身体調節機能ECS(エンド・カンナビノイド・システム)。ECSは、食欲・痛み・免疫調整・感情制御・運動機能・発達と老化・神経保護・認知と記憶…などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支えています。最近の研究では、ECSは外部からの強いストレスを受けたり加齢に伴う老化によって、ECSの働きが弱りいわゆる「カンナビノイド欠乏症」になると、様々疾患になることが明らかになってきました。
これらの作用を利用したカンナビノイド医薬品(イギリスGW製薬のサティベックス)が2005年にカナダで多発性硬化症の痛み改善薬として承認され、てんかん、ガン疼痛、神経膠腫、2型糖尿病、潰瘍性大腸炎、統合失調症などの疾患の臨床試験が進んでいます。
参考:日本臨床カンナビノイド学会 より
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
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