さっと混ぜるだけ!白和えを手軽に|健康作りおき料理「重ね煮」を使った和のおそうざいレシピ

 さっと混ぜるだけ!白和えを手軽に|健康作りおき料理「重ね煮」を使った和のおそうざいレシピ
Nao Yamada
山田直
山田直
2021-05-02

野菜中心の、健康的な食生活を送りたい。そう思う人は少なくないでしょう。だけど実際は、忙しくて自炊もままならない、あるいは、自炊しようと野菜を買ったのにうまく使い切れずダメにしてしまう...そんな経験をした方も少なくないのでは?今回ご紹介するのは、野菜本来の美味しさを引き出しそのパワーを取り入れられる「重ね煮」という調理法です。決して難しくない、だから続けられる、そんな素敵な調理法を連載形式でご紹介します。

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重ね煮を使って手軽に白和えを楽しもう

暖かさが日に日に増し、ひんやりした料理も少しずつ美味しく感じられてきた晩春。涼しげな和食のおそうざい、白和えなんかも食べたくなってきましたね。水を切ったお豆腐に調味料で味をつけ、野菜と合わせる料理。非常にシンプルなだけに、旬の素材のうまさがよく分かる逸品でもあります。みなさんご自宅で作ったことがありますか?今回の簡単・時短の重ね煮レシピは、にんじん・玉ねぎ・きのこを使った基本の重ね煮と豆腐で作る白和え。何だか難しそうだなと思っていた白和も、冷蔵庫にストックしている重ね煮が入っていればさっと混ぜて出来上がります。

重ね煮
白和えを作ろう!

また、季節ごとの野菜と合わせることができるのも白和えのいいところ。春はたけのこ、夏はとうもろこし、秋は栗などといった具合に、旬の食材と重ね煮の栄養と旨味を楽しんでたっぷり摂取できます。作った白和はさらにアレンジして、がんもや甘味としてもいただけます。なかなか幅広い料理ですね。たくさん食べてもすっきり軽く、味も栄養も満足の重ね煮の白和えです。基本の重ね煮まずはベースになる重ね煮を作っていきます。

【材料】

にんじん‥‥‥‥150g(千切り)

玉ねぎ‥‥‥‥ 400g(薄めにスライス)

きのこ‥‥‥‥‥100g(スライス)※

塩‥‥‥‥‥‥‥ひとつまみ

差水‥‥‥‥‥‥ 50ml

※しいたけ・えのき・エリンギなど何種類か混ぜても旨味と食感が増して美味しいです。

【作り方】

鍋底に塩を3本指でひとつまみ振り、きのこ→玉ねぎ→にんじんの順に重ねてから、上にもひとつまみ塩を振る。

差水をしてから蓋を閉め、極弱火にかける。15~20分くらいで野菜から水が出て来て対流が起こります。

良い香りが立ってきたらにんじんを食べてみて、ある程度柔らかくなっていたらそっとかき混ぜて出来上がり。

重ね煮
野菜を重ねたところ

密閉式保存容器に移して冷まし、冷蔵庫で保存します。

重ね煮
基本の重ね煮

※3~5日くらい保存可能です。
※使い切れない時は小分け冷凍し、そのまま味噌汁などに使えます(冷凍の場合1ヵ月程度保存可能)※基本の重ね煮が作り方のベースになります。

美味しくするワンポイント

白和に合わせやすいように、にんじんなどは少し細めにカット。煮過ぎずに軽く食感が残るくらいで仕上げます。残った重ね煮は、味噌汁、スープ、炒め物、和物など、アレンジして使えます。

重ね煮の白和え

白和え
重ね煮の白和え

出来上がった基本の重ね煮と豆腐を合わせて白和えを作ります。

【材料】

基本の重ね煮‥‥‥‥150g

木綿豆腐‥‥‥‥‥‥1丁

(調味料)

みそ‥‥‥‥‥‥大さじ1強

ごまペースト‥‥大さじ1

しょうゆ‥‥‥‥小さじ1/2

【作り方】

調味料をボール等の中でよく混ぜ合わせておきます。

木綿豆腐をキッチンペーパー等で包み、揚げバットの上に置き、重石になりそうなものを上に載せ、30分程度水を切ります。

2をすり鉢で擦り回し、1に入れよく混ぜ合わせます。

3に重ね煮を入れて合わせたら出来上がり。味が薄ければ、みそか塩を加えて調整します。

重ね煮アレンジ1:スナップエンドウの白和え

スナップエンドウ 白和え
スナップエンドウの白和え

重ね煮の白和えはそのままでもクリーミーで美味しいですが、旬の食材を入れるとよりいっそう食感が際立ちます。春のスナップエンドウなどがおすすめです。

【材料】

重ね煮の白和え‥‥‥‥200g

スナップエンドウ‥‥10枚ほど

れんこん‥‥‥‥‥‥20g

【作り方】

軽い塩水を沸かし、スナップエンドウを1分半位、5ミリ角に切ったレンコンを30秒ほど茹でて盆ザル等で冷ましておきます。

スナップエンドウは食べやすい大きさにカットし、れんこんと一緒に重ね煮の白和えに混ぜて出来上がり。

重ね煮アレンジ2:がんもどき

がんもどき
がんもどき

スナップエンドウの白和えがあまったら、ふわとろのがんもどきに。

【材料】

スナップエンドウの重ね煮‥‥‥‥‥100g

やまいも(ながいもでもOK)‥‥‥ 20~30g

お好きなだし汁‥‥‥‥‥‥適量

サラダ油

【作り方】

スナップエンドウの重ね煮にすりおろしたやまいもを入れ、よく混ぜ合わせます。

手水をして、1つ30g程度で成形し、170℃位の油で2~3分色良くなるまで揚げます。

熱々のだし汁をおわんに注ぎ、2を入れていただきます。

重ね煮アレンジ3:黒豆とさつまいもの白和え

重ね煮 白和え
黒豆とさつまいもの白和え

白和えを黒豆とさつまいもで和えたデザート風。シロップをかけてペロッといただけます

【材料】

重ね煮の白和え‥‥‥‥200g

黒豆の煮物‥‥‥‥‥30g

さつまいも‥‥‥‥‥60g

キンカン‥‥‥‥‥‥1~2個

はちみつかメイプルシロップ‥‥適量

【作り方】

さつまいもは茹でるか蒸して1.5cm角にカット。キンカンは皮ごと薄くスライスします。

重ね煮の白和えに1と黒豆の煮物を入れ混ぜ合わせ、お好みではちみつかメイプルシロップを適量かけていただきます。

まとめ

お豆腐は水分が多く、女性にとって大敵な身体を冷やす性質があるといわれますが、水切りをして、ミソやごまなどの身体を温めるものと合わせることでその性質が緩和されます。重ね煮や旬の食材を足したり、揚げたりすることも、そういう意味で良いバランスをもたらします。季節が暖かくなってくればちょうど良い体温調節食材になりますね。昔からある食の知恵は偉大です。春は苦味のあるふきのとうなどの山菜、初夏は瑞々しく食感のよいヤングコーン、秋には柿栗など、季節の旬を重ね煮の白和えに取り入れ楽しんでみてくださいね。きっとその時々にあった自身のちょうど良い身心のバランスに出会えると思います。

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AUTHOR

山田直

山田直

ヨガ講師・自然食料理人。福岡県出身。写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。後に、湘南のオーガニックレストランにてキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさ、味わいの違いに深く感動。学びを深める。現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、ワークショップにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。全米ヨガアライアンスRYT200認定ヨガ教師/クシマクロビオティックLevel2修了/ヒツジナヨガ主宰



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