「性教育の課題を解決したい」無料イラスト素材集サイト運営に挑むZ世代クリエイターの心意気
自分のできることで、性教育を支えたい
性教育への熱い想いを抱える佐藤さん。ご自身がアクティビストになろうとは思わないのですか?と聞いてみました。
「私自身は医学の専門家ではなく、社会学の研究者でもないので、性知識を広げたいと思っても、自分からエビデンスのあることを広げることができません。それに、大勢の前で話したりするのも得意じゃありません。性知識の発信はアクティビストにお願いして、私は自分のできることーーデザインやイラストの面からその活動をサポートするので、お互い手を取りあって発信できたらいいなと思っています」
佐藤さんがサイト構築の中で一番目標にしているのが、幅広いジャンルの性教育イラストを取揃えることです。
「性教育という言葉の定義って、意外と幅広いです。セックスのことや性感染症のことだけではなく、ジェンダー教育として発信している人もいます。正解は様々あります。だから私は「これが自分の考える性教育です」と言う人がいるのであれば、そのリクエストに極力応えたいのです」
出資を募ったクラウドファンディングは、わずか2ヶ月で目標額を達成。現在は、医師や助産師による監修をつけ、イラストの正確性を高めているそう。
「まずは、性教育の全ジャンルをカバーできることが大きな目標ですが、そのあとは、培った知識を生かして、性教育に関するフリーペーパーや、出力するだけで性教育の啓蒙ができるフライヤーなども制作してきたいです」
サイトのオープンは、2021年内を予定しているとのこと。最後に、サイトの名前について聞いてみました。
「性教育イラスト、ですかね(笑)。検索に引っかかりやすいし、わかりやすいですから!」
プロフィール:佐藤ちと
グラフィックデザイナー。学生時代から性に興味を持ち、性関連プロダクトのデザインも行なっている。現在、無料イラスト素材集サイトの立ち上げを準備中。
Twitter:@seikyouiku_illu
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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