「性教育の課題を解決したい」無料イラスト素材集サイト運営に挑むZ世代クリエイターの心意気
「イラストを使わないスライドは、文字要素が多くて伝わりづらい。みなさん、毎回イラスト素材を探すのが大変そうだなと感じていました。しかも、普通に購入しようと思うと、イラスト1点あたりの使用料が高いんです。性のアクティビストには若い人が多いので、資金が豊富なわけじゃない。でも行動を起こすためにイラストを発注すれば、結構な費用がかかり負担になってしまう。有料イラストを使用することで、意義ある行動に制限がかかってしまうかもと思いました」
若いアクティビストたちの活動を、経済的な問題で制限しないために自分にできることはないか。「私は広告制作会社で働くデザイナーで、イラストが描ける。だったら自分のできることを生かして、性教育に使うイラストを無償で使ってもらえるためのサイトを作れたらいいなと思ったんです」
性教育、学校だけに任せるのではなく
もちろん、アクティビストだけに向けてイラストを無償提供するわけではありません。学校関係者や、家庭での性教育にも役立てて欲しいと佐藤さんは話します。
「性"教育"と言われているけれど、私は教育現場だけが広げる必要はないと思っています。というか、学校だけでは足りていないと思います。足りない分は、家庭で補うしかないですよね。家で子供に性教育を…と思うと、まず親が正しい知識を知らないと、教えられないですよね。子供に聞かれて答えられないといけないから、『大人こそ性教育を勉強しませんか?』と提案したいです。それと、多くの家庭が性教育を母親に任せてしまっていると思います。母親と子供の間で完結してしまうことが多いので、できれば父親にも関わっていただきたいなと」
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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