快楽は恥かしいこと?女性が自由に性を探求できる最先端セックストイ「Ose2(オセ2) 」日本上陸

 快楽は恥かしいこと?女性が自由に性を探求できる最先端セックストイ「Ose2(オセ2) 」日本上陸

2019年に世界性の健康学会学術集会で「セクシュアル・プレジャー宣言」が採択されて2年。世界では、女性の健康や性の悩みに寄り添うフェムテック市場が急成長を遂げています。なかでも注目すべきは、フェミニズム的発想から生まれた世界最先端のプレジャーテック「Ose(オセ)」。そして2021年1月、日本で同シリーズ全3種類が販売開始されました。

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2025年までに5兆円規模の市場へ!話題の「フェムテック」とは?

ここ2年ほどで急速に広まった「フェムテック」という言葉。メディアや百貨店、コスメショップで見かけるけれど、意味はよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。

フェムテック(FemTech)とは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる製品やサービスのことを指します。

アメリカのリサーチ企業Frost & Sullivanの2018年の調査によると、フェムテック領域は2025年までに5兆円規模の市場へ成長すると予測され、今や世界には480社以上のフェムテック企業が存在します。

具体的には、月経、妊娠、不妊治療、授乳や産後のケア、育児、更年期障害、女性特有の疾病、性に関するウェルビーイングなどを課題とし、ヨガジャーナルオンラインでも、ナプキンの要らない生理用吸水ショーツ月経カップなどを紹介してきました。

米ロボット領域で受賞歴も。女性の性的な喜びを叶えるプレジャーテック

今回ご紹介する「Ose」は、プレジャー(快感・快楽・悦び・楽しさ)を得る最新のロボット技術を搭載したトイ。端的にいうとバイブレーターです。

実はこのアイテム、フェムテック先進国であるアメリカで開催された、世界最大規模のハイテクイベントであるCES 2019(consumer technology association)のロボット分野で、賞を受賞した代物。しかも既に売上36億円を突破したという大ヒット商品なんです。

指、唇、舌づかい…生体模倣するマイクロロボティクス

ころんとしたフォルム、ナチュラルな色合いが可愛いOse。その特徴は優れたデザイン性だけではありません。Oseを生み出したLora DiCarlo社によると、このシリーズは、女性が疲れることなく心から楽しめるように設計されています。

特徴は大きく分けて2つ。まず、パートナーの指や口、唇、舌づかいなど、人間が触れた感覚をいかに再現できるかを追求する「生体模倣」。そして古典的なバイブレーションは一切使わず、小さなロボットが同じタスクを繰り返す「マイクロロボティクス」を採用しています。

プレジャートイ
Ose2(オセ2) ¥37,800+税
クリトリスとGスポットを刺激することで複合的なオーガズムを楽しめる、挿入+吸引タイプ。上下左右に動く特徴的なストロークが繊細な触れ合いを実現。フレキシブルに角度調整できるので誰でも抜群のフィット感。挿入時にハンズフリーで使えるのもうれしい
プレジャートイ
Baci(バチ) ¥22,400+税
吸引に特化したアイテム。人の口の柔らかさ、強さ、優しさを再現。非常にソフトな吸引からかなり強めの吸引まで、幅広い強弱設定が可能。吸引部分のポケットが深いのは、クリトリスの先端だけでなく皮膚の奥深くまで刺激を与えるため
フィラーレ
Filare(フィラーレ) ¥21,200+税
薄くて柔らかいシリコンの下にある2つのボールの回転で、表面をなぞるようなソフトな動きを実現。ヴァギナだけでなく、乳首への使用もおすすめ

女性が快楽を求めるのは、はしたないこと?

どんなに魅力的なアイテムでも、女性が持っているのは恥ずかしい…そんなイメージが先行してしまい、購入することをためらう人もいるのでは。

Lora DiCarlo社のコンセプトは「All pleasure is yours(プレジャーはあなたのもの)」。誰もがプレジャーを謳歌できること、自由にセクシャリティを探求できることの大切さを伝えています。

実はOseの受賞エピソードには続きがあります。一度は受賞したにも関わらず、不道徳でわいせつな商品であると見なされて賞を剥奪、出展も拒否されてしまったのです。過去に男性向けポルノや男性向けのセックスロボットの出展は許可されていたのに…。

女性のプレジャーテック製品だけが卑猥とみなされ拒否された不平等な扱いに対し、ローラ氏はCESを説得。のちに賞を奪還することに成功しました。

この出来事をきっかけに、Lora DiCarlo社は平等なジェンダーの実現と長年のプレジャー=恥というイメージを打ち破ることを決意。バイセクシャルを公言する女優のカーラ・デルヴィーニュ氏を共同経営者およびクリエイティブアドバイザーに迎え、世界に誰もが積極的かつ自信を持ってセクシュアルライフを謳歌できるというメッセージを発信し続けています。

 

週末のセックストイで、満足感溢れるライフスタイルを

Lora DiCarlo社は、同製品を「週末のセックストイ」として提案しています。これは、スピーディーにオーガズムに達する製品に対し、ゆっくりと時間をかけて新しい感覚を探求してほしい。自分の体を再発見する喜びを体験してほしいという願いが込められています。

プレジャーテックで感覚の好みを把握することは、パートナーとの性的な交渉に役立つかもしれません。例えば、パートナーとのセックスで、はしたないと思われたくないから『こうしてほしい』と言えない。傷つけたくないから『これはやめて』と言えない時ってありませんか? 日頃から自分の体を探求して、好き・嫌いを知っておけば、パートナーとの性的なコミュニケーションがスムーズに行うきっかけになるのではないでしょうか。

自分の体を理解し、幸せな日々を送るために、今こそ新しい扉を開いてみませんか。

参考:
Frost & Sullivan「Femtech—Time for a Digital Revolution in the Women’s Health Market
世界性の健康学会学術集会「メキシコシティ大会 セクシュアル・プレジャー宣言

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Text by Satomi Mizuno



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