結婚が遠のく？「シンデレラコンプレックス」になりやすい人の特徴と克服法

シンデレラコンプレックスとは

「いつか白馬の王子様が目の前に現れて、私の日常を変えてくれる...」
幼少期、そんな妄想にふけったことのある女性は少なくないでしょう。いつの時代の映画やドラマも、女性の心を掴むのはシンデレラストーリーです。しかし、そんなシンデレラから由来するコンプレックスがあることをご存知でしょうか？あまりこれをこじらせると、結婚から遠のいたり、パートナーが離れていったりしてしまうかもしれません。

シンデレラコンプレックスは「誰かに身を委ね、救ってもらいたい」という女性の潜在的願望が自立を妨げている状態のこと。アメリカの女性作家コレット・ダウリングが著書の中で名付けた概念です。世界的に有名な童話シンデレラのように「いつか白馬の王子様が現れて、私を守って人生を送りたい」という心理状態です。

今や男女平等社会が推進され、自分で幸せを掴み取っていく時代。女性は素敵な男性を捕まえ、結婚することで幸せになる...なんてもう古いですよね。しかしながら、無意識のうちに、こうした依存的願望を抱いている女性は少なくないのです。婚活に励む人は、この「シンデレラコンプレックス」が足枷になって結婚が遠ざかってしまうこともあるかもしれません。また今パートナーがいる人であっても依存心が負担になってパートナーが離れてしまうケースもあるのです。

シンデレラコンプレックスの原因

シンデレラコンプレックスは、依存願望・結婚幻想・自信のなさ・責任回避などが複雑に混じりあって生まれます。様々なタイプがいますが、特に以下のような女性はシンデレラコンプレックスになりやすいと言われます。

(1) 裕福な家庭で育った女性
自分で何かをしなくても、誰かが手を貸してくれたり、誰かが助けてくれることがあたりまえになってしまっていることから、シンデレラコンプレックスになってしまうことが多いとされています。

(2) 高学歴の女性
有能で仕事ができ、社会的に自立しているからこそ、その反動で肩肘張って力強く生きるよりも、誰かに寄り掛かりたいと思う欲求が反動的に生まれることがあります。

(3) 1人っ子の女性
１人っ子の箱入り娘タイプの人は、誰かに頼りたい・甘えたいという気持ちが強い傾向にあります。恋愛当初は良くても、だんだんと関係が深っていくにつれ、相手の感じる負担が大きくなり長続きしない場合があります。

理想のパートナーと出会うには？

では、シンデレラコンプレックスを手放し、幸せを掴むためには何をしたら良いでしょうか？今回は「理想のパートナーを引き寄せるためのマインドフルネス瞑想」をご紹介します。

1.はじめに
まず、紙とペンを手元に用意して、リラックスできる場所を探しましょう。座っても立っても寝転んでも構いません。快適な姿勢になります。そして「今この瞬間」に意識を集中させるため、呼吸にフォーカスしましょう。深く息を吸って、吐いて、を自分のペースで繰り返して今の状態を観察します。

2. 俯瞰してみる
今あなたが付き合っている相手、あるいはこれまでに付き合ったことのある相手との関係で上手く行かなかった時のことを思い出してみましょう。思い浮かんだことについて良し悪しの判断はせず、ただ雲を眺めるように客観的に見つめましょう。心がざわついたら、何度でも呼吸に立ち戻り、自分のペースを保ちます。

3. 依存心を手放す
これまで恋愛関係で上手く行かなったとき、その背景に「依存心」がなかったか振り返ってみましょう。依存心を抱いている自分を思い浮かべてみてください。か弱く自信のない状態、あるいは頑張りすぎて疲れ切っている状態かもしれません。そんな自分自身に「私は、豊かな人生を、自分の力で歩んでいける」と３回唱えてみましょう。

4. 理想像を整理する
次に、理想のパートナーに求めることを思い浮かべ、紙に書き出していきましょう。書き終わったら、それら全てを完璧に持ち合わせている相手が現実に存在するのか、考えてみてください。

5. 譲れないものを明確にする
書いたものの中から、どうしても譲れないものを３つ選んでみましょう。そして、今まわりにそれに当てはまる人がいないか振り返ります。いなければ、その３つの要素を持った人はどんな振る舞いをしてどんな場所にいるか、ライフスタイルを想像します。最後に、そうした人の横にいて馴染む女性像に自分はなれているのか、まだ磨ける余地はないのか振り返ってみましょう。

さいごに

シンデレラは、継母たちからいじめられながらも、文句も言わず健気に家事をこなして日々努力していました。だからこそ、魔法使いや動物が差し伸べてチャンスを掴み、王子様に見染められたのはないでしょうか？相手は自分の鏡。つまり、自分の精神性の反映といいます。もし、あなたが強い依存心を抱いているのなら、前回紹介したメサイアコンプレックスのように、人をコントロールするような相手と引き合ってしまうことになりかねません。袖振り合う縁も大事にしながら、澄んだ湖のような心で良い１つ１つの出会いを大切にしていきたいですね。

ライター／八田幸子
日本ボイスヨガ協会代表。学生時代にチアダンスで声枯れや腰痛に悩んだのがきっかけでヨガによる自己管理を始める。20歳で単身渡印し、ヨガ発祥地のリシケシで講師資格取得。高名なヨガマスターであるYogrishi Vishvketuに師事、インドの伝統的なヨガを解剖学と合わせて学ぶ。 大学卒業後はスポーツキャスターを経て、独自に「ボイスヨガ (声ヨガ) 」プログラムを開発。指導者養成講座開催やイベント出演・ヨガ監修・コラム執筆等を通じて普及に努める。 2019年にRelook(株)執行役員CCOに任命され、最高コンテンツ責任者としてマインドフルネス瞑想アプリの監修とナレーションを手がける。 日本ボイスヨガ協会 voiceyoga.jp ブログ：naturalista、SNS：voice_yoga

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