YOGA PEDIA|ダンダーサナからウールドゥヴァムカシュヴァーナーサナへ
ダンダーサナの軽減ポーズ
ハムストリングが硬い場合や、背中を丸めないと膝を伸ばせない場合は
腰のゆるやかな曲線(自然な脊柱前弯)を保てる高さになるように、ブロック、ブランケットまたはボルスターの上に座ってみよう。足(かかとのすぐ上)と骨盤の中央にベルトをかける。足でベルトを押すと骨盤が立って、腰と股関節屈筋群の緊張が和らぐ。手のひらでプロップを押して、両腕を伸ばそう(肩がすぼんでしまう場合は肘を曲げる)。
背面がすぐ疲れてしまう場合は
サンドバッグを頭上に持ち上げてみよう。こうすると、背骨と腕が抵抗して押し返してくるのに対して、坐骨は床にしっかり固定される。次に、別のサンドバックをすねの低いほうに置く。こうするとポーズの土台を固定するのに役立ち、股関節屈筋群と腰にさらに大きな力を加えることができる(両腕を上げているときに肩を後ろに下ろさないこと!肩の神経と組織が圧迫されて、腰の緊張が大きくなる)。腰にベルトを巻いて、胴体全体を引き上げるのに役立ててもよい。
背骨と胸部が上がっていく感じがしない場合や、手首に痛みがある場合は
腰から離してブロックを2つ置き、その上に別のブロックを斜めに置いてみよう。肘を少し曲げ、手のひらを斜めのブロックの上におき、指先を床に向ける。背後のブロックを利用すると前へ出る勢いがさらに大きくなり、腰と胴体を引き上げて支えられるようになる。
アーサナは人生に通じる
ダンダーサナとウールドゥヴァムカシュヴァーナーサナ(アップドッグ)のように一見正反対に見えるふたつのポーズを比較して、その類似性と違いを探ってみると、それぞれのポーズが何をもたらすのか、ふたつのポーズがどうつり合うのか理解を深めることができる(どちらのポーズも肩の配列と動きが似ており、生き生きした美しい胸部をつくり出す)。日常生活にもこのことを応用できる。自分自身とほかの人との類似性と違いを観察すれば、そこから何かを学びとることができる。意外な共通点を発見するかもしれない。いつまでも物事がすんなり運ばないときは、ヨガで難しいアーサナをどうやって練習しているか思い出してみて、そのレベルのマインドフルネスを実践してみよう。いったん立ち止まって、根気よく思いやりをもって観察すれば、どんな修正や配慮、行動が必要なのかわかってくる。最後には思いが通じ合って心の平静がもたらされるだろう。
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