「どうせ私なんて…」コンプレックスに悩むあなたに伝えたいこと

 「どうせ私なんて…」コンプレックスに悩むあなたに伝えたいこと
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日本を代表するヨガ指導者ケン・ハラクマさんが、すべてのヨギへ贈る心温まる言葉のギフト。連載形式で、ケン・ハラクマさんの愛や思想を学びます。今回のテーマは「コンプレックス」について。

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コンプレックスを克服しようと思いすぎると、短所に固執してとらわれてしまいがち。「長所を伸ばす」ことへ意識を向けることが自信を手にする近道です。ヨガのポーズを行う場合も、肩の痛みを何とかしようと思って動くと、肩がとても辛く感じるものです。でも、体の他の部分に意識を移すと肩の痛みが減りポーズが気持ちよくできます。意識の方向を自発的に変えるには、体を使った練習法が効果的。つま先から首、首から太腿へなど、意識のポイントを1分間に20カ所、移動させます。意識を向けたい所に瞬時に移動できれば、つらい所に留まらずにすみます。

また、人間関係において孤立しがちな人は、自分自身との会話が十分ではなく、内側とつながっていないと感じられます。まず、自分自身とのコミュニケーションをじっくりと深めてみましょう。
自己の内側と深くつながれると、外側からの情報に惑わされなくなります。自分の意識を通して外側を見ると、物事を冷静に正しく判断でき、深くつながるべき相手や、無理してつながる必要がない相手かが見えてくるはずです。一番の話し相手が自分になれば、孤独感にとらわれることもなくなります。

コンプレックスに悩むあなたに伝えたいこと
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そもそもコンプレックスは、相手と自分を比較することで生まれます。人の魅力は、それぞれ質も内容も異なり、一人ひとりが素晴らしいと認められたら自分に誇りが持て、心はもっと楽になるはず。ヨガの教えで大切なのは、ありのままの自分を受け入れ、今、持っているもので満足することです。でも、コンプレックスをバネに変わりたい気持ちがあるなら、その思いを否定せず、羽ばたくのも選択肢の一つ。短所を見ないようにすることが難しければ、欠点を自分磨きの材料にする方法を考えて。

自分を磨き、向上するにはエネルギーが必要です。ヨガの練習で強くしなやかな心身を養いましょう。たっぷりと呼吸をしてエネルギーを循環させ、チャレンジングなポーズを取り入れ、ヨガを深めていくと自信につながります。

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yoga Journal日本版Vol.47掲載



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