朝のトーストに“ひとふり”するだけ!鉄不足を補う食材|管理栄養士が解説
「最近疲れやすい」「なんとなく調子が出ない」そのような不調を感じている方は、もしかしたら鉄が不足しているかもしれません。特に女性は、月経や食事量の減少などの影響で、知らないうちに鉄が不足しやすいとされています。とはいえ、毎日レバーや赤身肉などの鉄が多い食材を摂取するのは大変ですよね。そこで今回は、朝のトーストにプラスするだけで鉄が補給できる食材をご紹介します。
鉄不足による体への影響とは
鉄は、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの材料となる重要な栄養素です。不足すると全身への酸素供給が低下し、疲れやすさ、だるさ、集中力の低下、立ちくらみ、動悸、息切れなどが起こりやすくなります。さらに慢性的な不足では、抜け毛や髪のツヤ低下、爪が割れやすいといった見た目の変化につながることもあります。
症状が軽いうちは自覚しにくく、鉄不足は見過ごされがちですが、日々の食事で意識的に補うことが大切です。
朝のトーストに取り入れやすい鉄補給食材とは
トーストに手軽にプラスできる鉄を多く含む食材は「黒ごま」です。黒ごまは植物性食品の中でも鉄を含み、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、良質な脂質も一緒に摂れます。1回に使う量は少量で済むため、毎日の朝食に無理なく取り入れやすい点もメリットです。
ただし、黒ごまに含まれる鉄は非ヘム鉄と呼ばれるタイプで、吸収率は高くありません。そのため、摂り方を工夫することが重要です。
ポイントは「すり黒ごま」と「ビタミンC」
黒ごまは粒のままよりも、すりごまにした方が吸収されやすくなるといわれています。市販のすり黒ごまを使えば手間もかかりません。さらに、ビタミンCと一緒に摂ることで非ヘム鉄の吸収率が高まります。
おすすめの組み合わせ例は以下のとおりです。
トースト+バター(またはオリーブオイル)+すり黒ごま
トースト+はちみつ+すり黒ごま+キウイやいちご
トースト+クリームチーズ+すり黒ごま+オレンジ
朝食で鉄を意識するメリット
朝は食事量が少なくなりがちですが、1日のスタートにとる朝食で鉄を意識して摂取することで、栄養バランスを整えやすくなります。黒ごまに含まれる脂質は腹持ちもよく、間食予防にもつながります。「振りかけるだけ」という手軽さは、忙しい人ほど続けやすいポイントです。
摂取量の目安と注意点
黒ごまは栄養価が高い反面、脂質も多いため摂りすぎには注意が必要です。
目安は1日大さじ1杯程度。鉄不足が心配だからと一度に多く摂るのではなく、毎日少しずつ継続することが大切です。
まとめ
鉄が慢性的に不足すると、疲れやすさや集中力低下など、日常の不調として現れやすいです。
朝のトーストにすり黒ごまを振りかけるという小さな工夫だけでも、鉄やミネラルを無理なく補えます。ビタミンCを含む食材と組み合わせながら、できることから鉄対策を始めてみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
・文部科学省.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
・厚生労働省.健康日本21アクション支援システム.「鉄」
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