大豆ミートと豆腐、ダイエット中はどっち?栄養価とメリットを管理栄養士が解説
最近よく目にする「大豆ミート」。どのような食品か気になっている方も多いのではないでしょうか?同じ大豆から作られる豆腐との違いを知り、自分に合ったものを選べるようになれば、毎日の食事がもっと楽しく健康的なものになるでしょう。この記事では、大豆ミートと豆腐の栄養価の違いや、上手な取り入れ方を管理栄養士が解説します。
知っておきたい「大豆ミート」の基礎知識
豆腐は身近な食品のひとつですが、大豆ミートはまだなじみが薄い人も多いでしょう。そこで、まずは大豆ミートの特徴や種類について解説します。
大豆ミートは、大豆を使って肉のような食感や風味を再現した加工食品です。「ソイミート」や「大豆肉」とも呼ばれます。油分を搾った大豆を加工し、肉のような形に整えており、形状によって次のように分類されます。
・ミンチ:そぼろ状で、ひき肉のようにハンバーグやミートソースなどに使える
・スライス:薄くスライスされており、薄切り肉のように生姜焼きやハヤシライスなどに使える
・ブロック:一口サイズのかたまり状で、唐揚げやカレーなどに使える
これらの大豆ミートは、主に次のような状態で販売されています。
・乾燥:水で戻して使用する。長期間の常温保存が可能
・レトルト:そのまま料理に使える。常温保存が可能
料理に使える素材の状態で販売されているほか、ハンバーグやミートボールなどの調理済み商品も増えてきました。かつては「大豆の風味が強い」といわれることもありましたが、近年は製造技術が向上し、味付け次第では肉と見分けがつかないほど進化しています。
大豆ミートと豆腐、栄養価はどう違う?
大豆ミートと木綿豆腐、絹豆腐の栄養価を比較してみましょう。
| 大豆ミート | 木綿豆腐 | 絹豆腐 | |
| エネルギー(kcal) | 106 | 73 | 56 |
| たんぱく質(g) | 15.4 | 7.0 | 5.3 |
| 脂質(g) | 1.0 | 4.9 | 3.5 |
| 糖質(g) | 6.3 | 0.4 | 1.1 |
| 食物繊維(g) | 5.9 | 1.1 | 0.9 |
| カルシウム(mg) | 90 | 93 | 75 |
| ビタミンB1(mg) | 0.22 | 0.09 | 0.11 |
※大豆ミートは「粒状大豆たんぱく」を3倍水戻しした計算値
大豆ミートは大豆の油分を搾って作られることから、脂質が少なく、そのほかの栄養素が凝縮されています。とくにたんぱく質を効率よく摂取できる点は、大豆ミートの魅力のひとつです。
豆腐は、製造過程で食物繊維が豊富なおからを取り除くため、食物繊維が控えめです。一方で、大豆ミートは食物繊維もしっかり摂取できます。
このように比較すると、豆腐は栄養価が低く感じられるかもしれません。しかし、豆腐の80%以上は水分であり、その分エネルギーが低いことや、口あたりがよく消化しやすいことが豆腐のメリットといえます。
【目的別】大豆ミートと豆腐の上手な使い分け
大豆ミートと豆腐は、それぞれの特長に合わせて使い分けるとよいでしょう。ここでは、大豆ミートと豆腐の選び方のポイントを紹介します。
ダイエット中だけど、食事に満足感がほしいとき
肉のような食べごたえのある大豆ミートがおすすめです。エネルギーや脂質が控えめな点でも、ダイエット中の食事に向いています。
肉を食べるのを控えたいとき
肉の脂質やコレステロールが気になる、肉を食べると胃もたれしやすいなどの理由で肉を控えたい人は、大豆ミートを選んでみましょう。大豆ミートなら、肉を控えると不足しやすいたんぱく質をしっかり補えます。
夜遅く食事を摂るとき
エネルギーや脂質が控えめな豆腐がぴったりです。夜遅くに高カロリーで脂質の多い食品を摂ると、肥満につながる可能性があります。また、脂質が多い食品は消化に時間がかかるため、胃腸に負担がかかり、睡眠の質が低下することもあります。
胃腸を休めたいとき
消化がよい豆腐を摂るとよいでしょう。体調が悪くて食欲がないときでも、豆腐であれば喉を通りやすく、無理なく栄養や水分を補えます。
大豆ミートと豆腐は、それぞれの特性を活かして使い分けるのがおすすめです。その日の体調や気分に合わせて、日々の食卓に取り入れてみてください。
【参考文献】
日本大豆ミート協会「大豆ミートの基礎知識」
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
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