【シンプルなボードゲームが子どもの数学力を伸ばす】研究結果が示唆

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2026-01-24

ボードゲーム遊びは数字を理解し使う力を向上させる可能性が高いことが示された。

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新しい研究によると、短時間のボードゲーム遊びが脳に長期的な効果をもたらす可能性が示された。

遊びながら育つ数学の力

オレゴン大学の研究者らは、数に関するボードゲームと、子どもの初期の数学能力、いわゆる数字を理解し使う力との関係を調査した18件の研究を分析した。数字を理解し使う力とは、正しく数えることや、数えた結果から量を理解することなど、日常生活や学校での数学学習の土台となる能力を指す。対象は就学前から小学2年生までの子どもで、こうした基礎的な数学の力に、数に関するボードゲームがどのような影響を与えるかを検証した。その結果、直線状に数字が並んだ盤面で駒を進めるタイプのゲームでは、数字を理解し使う力が向上する可能性が76%と推定された。直線的に数字が並んだボードゲームでは、10分程度のプレイ時間でも、数える力や数字の認識、量の理解といった能力に効果が見られ、短時間のプレイでも子どもの基礎的な数学の力が向上することが分かったと研究者らは報告している。

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専門家が語るボードゲームの脳への効果

脳損傷リハビリの認定トレーナーでもあり、脳と認知機能の専門家であるナタリー・マッケンジー氏によると、ボードゲームは集中力を高め、記憶力を使いながら問題解決能力を伸ばすため、大人にとっても有益だという。さらに、明確なルールのもとで目標に向かって行動する楽しさが、達成感や人とのつながりを生むとも述べている。また、こうしたゲームでは、複数の脳領域や仕組みが同時に活性化される。計画立案や意思決定、衝動の制御といった実行機能を担う前頭前野は、マスを数えたり、ルールを覚えたり、次の一手を考えたりする場面で働く。一方、記憶や学習に深く関わる海馬も、順序やパターンを思い出し、それを繰り返し確認する過程で使われるという。さらに、ボードゲームは視覚処理や空間認識、手を動かす動作など、複数の感覚を同時に使うため、脳を鍛える助けになるとマッケンジー氏は指摘する。若く柔軟性の高い脳にとって、こうした体験は非常に価値のある訓練となるという。神経細胞は同時に活動すると結び付きが強まり、同じ行動や過程を繰り返すほど、その働きやつながりは長期的に強くなると説明している。

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楽しく学ぶためのシンプルな方法

この研究結果は、教師や保護者、家庭で学習を支える人にとって有用な内容となっている。短い遊び時間であれば、忙しい日常の中でも取り入れやすい家庭では保護者が気軽に活用でき、学校でも特別な訓練や高価な教材がなくても授業に取り入れることが可能だ。数字を使ったボードゲームは、学ぶことを楽しい体験に変え、遊びの中で自然に数学の力を伸ばす助けになる。また、自信を育み、子どもと保護者の間に有意義な時間を生み出す有力な手段となり得るだろう。

出典

https://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/board-games-benefit-brain-study-b2900365.html

https://www.earth.com/news/simple-board-games-help-young-children-learn-math-faster/

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