冬の柑橘、ビタミンCが多いのはどれ?みかん・きんかん・デコポンを比較!管理栄養士が解説

冬の柑橘、ビタミンCが多いのはどれ?みかん・きんかん・デコポンを比較!管理栄養士が解説
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冬になるとみかんを始めとする様々な「柑橘類」の果物が旬を迎えます。 この記事では、冬に旬を迎えるみかん・きんかん・不知火(デコポン)・伊予柑について、ビタミンCが最も多いのはどれか、各果物の特徴と共に管理栄養士が解説します。

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12月旬の果物|温州みかん

みかんのイメージ
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冬の代表的な果物であるみかん。皮が柔らかく、手で簡単にむける食べやすさから親しまれている果物です。ビタミンCに加え、オレンジ色の色素成分に由来するβクリプトキサンチンを豊富に含み、抗酸化作用や健康維持への関与が注目されています。みかんは9月頃から品種によって

βクリプトキサンチン:約1900µg
βカロテン:約1000µg
葉酸:24µg
また、温州ミカンも品種は様々あり、収穫出来る時期によって主に以下の3つの品種があります。

極早生みかん(9〜10月)

果皮に青みが残り、酸味がやや強め。じょうのう(薄皮)が薄く、みずみずしい食感が魅力です。

早生みかん(10月下旬〜12月)

甘みと酸味のバランスが良く、食べやすい品種。

普通温州(11月下旬〜12月下旬)

酸味が少なく、甘みが強いのが特徴。濃いオレンジ色で、冬本番に多く出回ります。

皮ごと食べられる栄養果実|きんかん(12〜2月)

きんかんは甘み・酸味・ほのかな苦みが特徴の柑橘類で、皮ごと食べられる点が最大の魅力です。また、果実全体を食べられるため、カルシウムや食物繊維も効率よく摂取できます。ビタミンCの含有量もここに挙げている柑橘類の中でトップクラスに含まれています。

食品成分(100gあたり)

ビタミンC:49mg

甘さと栄養を両立|不知火(デコポン)(2〜3月)

不知火は、みかんのように手で皮がむけ、内袋ごと食べられる柑橘類です。糖度が高く、酸味が少ないため食べやすく、子どもから大人まで食べやすい柑橘類です。
「デコポン」と呼ばれる品種もありますが、不知火の一種で一定の基準を満たしたもののみが「デコポン」として販売されます。ビタミンCはきんかんと並ぶぐらい含まれています。

食品成分(砂じょう・100gあたり)

ビタミンC:48mg

爽やかな香りが魅力|伊予柑(1〜2月)

伊予柑はさっぱりとした酸味と香りが特徴で、果汁が多くジューシー。ビタミンCの含有量はみかんと同じぐらいです。

柑橘類のビタミンC含有量比較(100gあたり)

伊予柑:35mg
早生みかん(じょうのう):35mg
普通温州みかん(じょうのう):32mg
きんかん(全果):49mg
不知火(砂じょう):48mg

以上を比較すると、ビタミンCの含有量はきんかんが一番多く、不知火もそれとほぼ同量含まれるという結果になりました。
 

まとめ|旬を意識して柑橘類を楽しもう

柑橘類はビタミンCが豊富なイメージがありますが、実際には種類によって含有量や特徴は異なります。特にきんかんと不知火は、みかんよりもビタミンC含有量が豊富です。旬の時期を意識して選ぶことで、味わいも栄養も最大限に楽しめます。日々の食生活に、季節の柑橘類を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】

食品成分データベース

食べ頃カレンダー 旬の果物 12月

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