冬太りの原因は間違った鍋の具材?管理栄養士が教える「NG食材」とは

冬太りの原因は間違った鍋の具材?管理栄養士が教える「NG食材」とは
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寒い冬は、簡単にできて体も温まる鍋料理が大活躍する季節ですね。油も使わずに、栄養もスープごと摂取できるとあって、とてもヘルシーな一面、入れる具材や食べ方によっては肥満を招いてしまうこともあります。今回は、この冬太りたくない方に向けて、鍋を作るときに注意したいNGな食材と、避けたい食べ方について管理栄養士が解説します。

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【鍋】太りやすいNG食材

鍋料理で太りやすい食材は、炭水化物が多く含まれているもの、脂質が高いもの、そして食事のシメとして最後に足すものです。

炭水化物が多く含まれている食材【餅、マロニー、春雨、麺類】
これらの糖質はカロリー自体が高いので、食べる量や種類に注意が必要です。単品ならさほど心配はいりませんが、複数組み合わせて入れる場合には、かなりの糖質過多となってしまいます。また、精製されている糖質は食物繊維が少なく血糖値が急上昇しやすいので、太りやすいだけでなく、腸内環境の悪化や、自律神経のバランスが崩れたり、動脈硬化や糖尿病のリスクを高めたりする可能性があります。

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脂質が高い食材は【バラ肉、肉団子、練り物】

牛や豚のバラ肉は脂肪分が非常に多いのでやわらかく、煮ても硬くならないので鍋に向いていますが、溶け出た油はスープとして摂取してしまうので、決してヘルシーにはなりません。市販の肉団子もつなぎにパン粉などの糖質が使われていたり、口当たりを良くする油分が多く含まれているものがほとんどです。
勘違いされがちなのが練り物。練り物には、魚のすり身のほか、砂糖や油分が含まれていたり、さつまあげなど揚げてあるものも。意外にもカロリーや糖質が多いので、味のアクセント程度に活用する方がよいでしょう。

シメで入れる食材【ご飯、麺類】

『鍋はシメのためにある』といっても良いほど、シメを楽しみに鍋を食べるという人も多いのではないでしょうか。ご飯やうどん、中華麺など、食材から出た汁に染み込んだ味は格別ですが、食べた量が把握しづらく、結局普段よりも食べ過ぎたと感じる人も多いはず。また、シメに炭水化物を入れる場合は、はじめの具材には入れないようにするなど工夫が必要です。

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【鍋】肥満を招くNGな食べ方

太りやすい食材と同様、食べ方によっては肥満を招きかねません。

×坦々ごま鍋、キムチ鍋、濃厚みそ鍋など、砂糖や脂質、塩分が高いスープにする
×つけダレに味の濃いタレやラー油など脂質の高いタレを使う
×ごはんや肉から食べ始めて、野菜を後回しにする
×柔らかい具材ばかりで、よく噛まずにかき込むように食べる

思い当たる食べ方はありませんか。毎回このような食べ方をしていたら注意が必要です。

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代わりに入れたいヘルシー食材

精製された糖質を控えめにして、代わりに食物繊維やビタミンミネラルを補うことで、健康的でヘルシーに鍋を楽しむことができます。

〇春雨・マロニー→しらたき
〇バラ肉→鶏むね肉、ささみ
〇肉団子→鶏むねひき肉と野菜で手作り鶏つみれ
〇練り物→魚、シーフードミックス
〇シメのご飯や麺類→オートミール

また、しゃぶしゃぶや水炊き、油分の少ないスープを選択することで、脂質を抑えるようにしましょう。生姜やネギ、唐辛子、にんにくなどの薬味には脂肪を燃焼させる効果が期待でき、体を温めて基礎代謝を上げる働きもあるので、ぜひ活用してみてください。

《ライター》やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

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