知らずにたくさん食べていない?アボカドを食べない方がいい人の特徴とは|管理栄養士が解説
美容や健康を意識する人にうれしい栄養素がたっぷり詰まっているアボカド。どんな人でもおいしく食べられるイメージがありますが、じつはあまり食べないほうがいい方もいらっしゃいます。この記事では、アボカドを食べないほうがいい方の特徴や、アボカドを食べすぎるとどうなってしまうのかについてご紹介します。
アボカドを食べすぎるとどうなる?
「森のバター」とも呼ばれるほど、脂質が多く含まれ濃厚な味わいのアボカド。しかし、どんな食品も食べすぎには注意が必要です。アボカドに含まれる脂質は体にとって良質な脂質ではありますが、毎日大量に摂取すると健康を害することもあります。
代表的なものだと、肥満、胃もたれや腹痛などの消化器系の不調、ニキビなどが挙げられます。一度に食べるのは半分、多くても1個までとし、バランスの取れた食生活を意識しましょう。
また、チーズやマヨネーズなどの脂質が多いものや食物繊維が多く含まれるいも類と組み合わせることも要注意です。脂質や食物繊維を一時的に摂りすぎると、胃腸への負担が増え便秘や膨満感につながる可能性もあります。あっさりとした味わいのトマトや豆腐、サーモン、鶏肉などと組み合わせると食べやすいのでおすすめです。
アボカドを食べない方がいいのはこんな人!
・腎臓に疾患がある人
腎臓に疾患がある方は、体内のカリウムをうまく排泄できない状態にあります。アボカドはカリウムが多く含まれる食品なので、食べることによって体の中にカリウムが蓄積してさらに大きな病気につながることも考えられます。食べる場合は、主治医に確認をおこなったほうがよいでしょう。
・アレルギーを持っている人
アボカド単体にはあまりアレルギーは見られませんが、ラテックスアレルギーや果物にアレルギーがある方は注意が必要な場合があります。症状には個人差がありますが、口腔内のかゆみやじんましん、湿疹、重篤な場合はアナフィラキシーが見られることもあるので、はじめて食べる場合は少量から試しましょう。
・脂質制限をおこなっている人
肥満傾向にある人や血液中の脂質量が多い人は、食べる量に注意が必要です。アボカドに含まれる不飽和脂肪酸は、体内の悪玉コレステロールを減らしてくれる働きが期待される一方で、カロリーの摂りすぎにつながってしまいます。食べる場合は脂質の少ない料理と組み合わせるようにしてください。
アボカドの適切な保存方法
アボカドを切った状態で保存すると変色してしまって、対処方法に悩むことはありませんか?ここでは、丸ごとの場合と切った場合の適切な保存方法をご紹介します。
・丸ごと保存する場合
スーパーで買ったとき、まだ熟しておらず硬さがある場合はそのまま常温で保存しましょう。15℃以上の環境で追熟が進むので、風通しのよい冷暗所で保存してください。また、急いでいる場合はりんごやバナナと一緒にビニール袋に入れてみましょう。果物から出るエチレンガスが追熟を早めてくれます。食べごろになったら野菜室で保存し、なるべく早く食べてください。
・切った状態で保存する場合
半分に切った場合、気になるのが「果肉の変色」です。これは空気に触れることで酸化してしまうことが原因なので、なるべく空気に触れさせないことが大切です。まず、カットして種がついたままの実の部分にレモン汁やオリーブオイルを塗ります。そのままラップでぴっちりと包んで野菜室で保存すればある程度変色を抑えることができます。
まとめ
今回は、アボカドを食べない方がいい人の特徴をご紹介しました。アボカドは腎臓疾患や脂質制限をおこなっている人のほかに、健康な人でも毎日大量に食べ続けると健康を害する可能性があります。量や組み合わせに気をつけておいしく食べてくださいね。
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