知らなきゃ損!代謝年齢がどんどん若返る食べ物とは?管理栄養士が解説
年齢とともに下がると言われている代謝ですが、代謝の低下は体重増加や疲れやすさの原因にもなります。そのため代謝を上げることが日々を元気に過ごす秘訣にもなります。今回は代謝年齢の若返りが期待できる食べ物を管理栄養士が解説します。
代謝とは
代謝とは食べ物をエネルギーや体の材料に変える仕組みをいいます。
その中でも、1日の消費エネルギーの60〜70%を占めるのが「基礎代謝」。基礎代謝を高めることで、代謝年齢の若返りも期待できます。
基礎代謝とは、心臓を動かしたり体温を維持したりなど、生きるために何もしなくても消費されるエネルギーのことです。
代謝年齢を若返らせる成長ホルモンとは?

成長ホルモンは脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンで、子どもの成長促進だけでなく、成人では代謝の調節や体組成の維持にも重要な役割を果たします。
また、成長ホルモンは肝臓などでIGF-1(インスリン様成長因子-1)の生成を促し、これが筋肉の合成を活発にします。筋肉量が増えると基礎代謝が上がることから、代謝年齢を若返らせる効果が期待できます。
▼ 成長ホルモン分泌を促すポイント
① たんぱく質をしっかり摂取する
アミノ酸(たんぱく質の分解物)が成長ホルモン分泌の材料になるため。
② 過剰な糖質を控える
血糖値の急上昇でインスリン分泌が過多になると、成長ホルモンの分泌が抑制されるため。
③ 睡眠前は軽めにする
胃に食べ物が残ると深い睡眠(=成長ホルモン分泌のピーク)が妨げられるため。
成長ホルモンの分泌を促す食材の組み合わせ
特定の栄養素を単独で摂るより、組み合わせや時間帯を意識することで成長ホルモン分泌が促され、代謝の若返り効果が期待できます。
鶏むね肉 × ブロッコリー
胸肉のアルギニンが成長ホルモンを刺激+ブロッコリーのビタミンCで抗酸化作用が期待できます。
豆腐 × しじみ
しじみのオルニチンが成長ホルモンの分泌を促進+豆腐のグルタミンが筋分解を抑制します。
納豆 × 魚(マグロ・サーモン)
納豆のアルギニンが成長ホルモン分泌を刺激+魚のビタミンB群が筋代謝を促進します。運動後や夕食におすすめです。
豆乳 × バナナ
豆乳のトリプトファンとバナナのマグネシウムが、寝つきをよくするセロトニンの材料になります。
管理栄養士おすすめ!代謝年齢若返りレシピ

【鶏むね肉とブロッコリーのとろみ煮】
材料(2人分)
鶏むね肉…小さめ1枚
(下味)
・醤油…小さじ2
・酒…大さじ1/2
・片栗粉…大さじ2
ブロッコリー…1/2個
生姜…1片
顆粒鶏ガラだし…小さじ2
水…2カップ
作り方
① ブロッコリーは食べやすい大きさに切り、生姜は千切りにする。鶏むね肉は縦に4等分し、薄切りにして下味をつける。
② 鍋に水と顆粒鶏ガラだしを入れて火にかけ、沸騰したらブロッコリーと生姜を加えて中火で5分煮る。
③ 下味をつけた鶏むね肉を加え、中心まで火が通るまで約5分煮る。
1つの鍋でできるため忙しい夕食時にも簡単。片栗粉のとろみと生姜で体が温まり、これからの季節にもおすすめです。
まとめ
基礎代謝を上げる「成長ホルモン」を味方につければ、代謝年齢を若返らせ、日々を元気に過ごすことができます。
食事と睡眠の質を見直し、無理なく継続することで代謝の若返りを目指しましょう。
参考文献:
羊土社 解剖生理学 第3版
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