実は“ちょい足し”で若返る?管理栄養士が教える「かぼちゃ最強の掛け合わせ」3選
秋が旬であるかぼちゃは、食物繊維やビタミンA、ビタミンEなど美肌作りや免疫力アップなどにも欠かせない栄養素が豊富に含まれているだけでなく、手に入りやすく食べやすい食材でもあります。また、体を温める作用も期待できる食材であるかぼちゃは塩煮して食べるだけでも十分に美味しくこれからの季節におすすめですが、今回は管理栄養士視点からかぼちゃの栄養を引き立たせてくれる「ちょい足し3選」をご紹介します。
若さキープにおすすめ「黒ごま×かぼちゃ」
黒ごまには老化の原因のひとつでもある活性酸素を抑えてくれるポリフェノールの一種であるセサミンが豊富に含まれています。また、かぼちゃにも同じく活性酸素を抑えてくれるβ-カロテンやビタミンEが豊富に含まれているため、抗酸化力の相乗効果が期待できます。ただし、ごまは脂質も多いため、食べ過ぎには注意が必要です。そのため、1食あたり大さじ1を目安に、かぼちゃに和えたり、かぼちゃスープにすりごまをトッピングしたりなど簡単に取り入れるのでもよいでしょう。黒ごまは香ばしさもあるため、食べた時の満足度もアップしてくれます。
代謝と美肌のサポートにおすすめ「鶏むね肉×かぼちゃ」
鶏むね肉は、低脂質・高たんぱく質であり代謝を支えるのはもちろん、体の材料でもあるたんぱく質を豊富に含んでいる食材のひとつです。かぼちゃに豊富に含まれるビタミンAとの組み合わせにより、皮膚や粘膜、髪の毛の健康などを守ってくれることを期待できます。肌トラブル予防のためにも取り入れたい組み合わせでもあります。そして、ビタミンAの吸収率をアップするためにも、加熱して油を少し使用するスープやソテー、グラタンなどの食べ方をするのもおすすめです。
腸活におすすめ「ヨーグルト×かぼちゃ」
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整える腸活におすすめであるとともに、免疫の要である腸を整えることで、免疫力のアップも期待できます。また、かぼちゃには腸内細菌のえさとなり腸内環境を整えることをサポートしてくれる食物繊維が豊富に含まれています。蒸したり塩煮したりしたかぼちゃをマッシュしてヨーグルトと混ぜ合わせるのもおやつとしておすすめです。また、ポタージュなどにして飲むのもよいでしょう。
かぼちゃを食べる時に気をつけたいこと
かぼちゃに豊富に含まれているβ-カロテンは、脂溶性ビタミンであるため油調理をすることで体への吸収力をアップさせることができます。ただし、できれば酸化していない状態の油を取り入れる方がおすすめではあるため、スープや蒸したかぼちゃにまわしかけるのもよいでしょう。また、脂質を豊富に含むナッツ類と一緒に食べるのもおすすめです。そして、かぼちゃは糖質が豊富に含まれているため、比較的腹持ちもよいため、スープや副菜などとして取り入れることで、美や健康の両方をサポートするのにもおすすめな食材といえるでしょう。
ちょい足しで美と健康のサポーターかぼちゃを楽しもう
旬のかぼちゃは加熱するだけでも十分素材の甘さや美味しさを楽しめますが、今回紹介したちょい足しをすることで美味しさがアップするだけでなく、アンチエイジングや免疫力アップの効果も期待できます。とても手軽にできるちょい足しをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
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