【お悩み相談】今年は絶対に風邪をこじらせない!冬に向けた免疫力UP方法 #毒出し保健室

【お悩み相談】今年は絶対に風邪をこじらせない!冬に向けた免疫力UP方法 #毒出し保健室
Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回、「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、毎年冬になると風邪をこじらせてしまうというEさん(27歳)です。「去年の年末はインフルエンザに罹ってしまい、実家に帰省できず一人で寝正月を過ごしました。今年の年末年始は元気に過ごしたいです」と話します。生活習慣をお伺いしながら、冬に向けての免疫力を上げる方法をご紹介させていただきました。

風邪をこじらせたくない!

桑子: こんにちは!「毒出し保健室」へようこそ!本日は、どういったお悩みでしょうか?

Eさん: 毎年冬になると風邪をこじらせてしまいます。鼻風邪など小さいものは普段からよく罹るのですが、冬はしっかり熱が出るような風邪です。去年の年末はインフルエンザに罹ってしまい、実家に帰省できず一人で寝正月を過ごしました。今年の年末年始は元気に過ごしたいです。

桑子: 冬に向けて、免疫力を上げたいということですね。承知しました。まずは、普段の便通について教えて下さい。便秘や下痢になることはありますか?あるいは、便通に特に問題はありませんか?

Eさん: どちらかと言うと便秘になりやすいですね。毎朝決まった時間にトイレに座るようにはしていますが、時々出づらかったり、出なかったりということがあります。

桑子: お食事はどういったものを召し上がることが多いですか?

Eさん: 朝は、ブラックコーヒーと、シリアルあるいはパンなど、ササッと済ませることが多いです。昼は、時間があれば会社の近くで食べたり。コンビニ系の惣菜で済ませることもありますね。夜は、お酒が好きなので、お酒のおつまみになるようなものがほとんどです。

桑子: コーヒーとお酒は毎日飲みますか?

Eさん: はい。コーヒーは、1日2回ほど飲みますアルコールは毎晩ですね。量はそんなに多くないと思いますが。

桑子: 睡眠の質はいかがですか?

Eさん: お酒を飲んでいるので、寝付きはいいのかな。ただ、夜中にトイレに行きたくて起きることがありますね。その後、眠れなくなったりします。

桑子: 運動習慣はありますか?

Eさん: 週1回ヨガに通っています。

冬は免疫力が下がりやすい

ご相談ありがとうございます!ジリジリとした暑い夏が遠ざかり、少しずつ街に金木犀の香りが漂ってくる頃、耳にするのは風邪の噂かもしれません。

冬に風邪が流行するのは、私たちの免疫力が下がるからだと考えられています。冬に免疫力が下がる主な理由は2つです。1) 冬は体が冷えやすく、体温が下がりやすくなります。 体温が低下することで免疫に関わる腸の働きもダウンしてしまいます2) 冬は空気が乾燥するため、鼻やのどの粘膜も乾燥しやすくなります。 そのため、ウイルスが活性化する“低温乾燥” になり、免疫力が弱まります。

また、冷えや空気の乾燥だけでなく、食習慣や睡眠習慣、運動習慣の有無によっても免疫力の低下につながるおそれが。アーユルヴェーダでは、ある要素が増え”すぎて”しまうことが、ある症状の原因として考え、ここで言う、ある要素として考慮したいのは、冷えと乾燥。前述した、食習慣や睡眠習慣、運動習慣が偏ってしまうことで、体の冷えや乾燥を増長してしまうこともあるんです。

冬も元気に過ごすために。体のなかから元気にする方法

気温の低下や空気の乾燥をコントロールすることは難しいですが、生活習慣を見直すことで、冬の寒さと乾燥に負けない強い体を整えることができます。アーユルヴェーダは、とてもシンプルな考え方をしていて、その方法は、強まる要素のバランスを保つこと。つまり、冷えに対して温め、乾燥に対して潤いを与えればいいわけです。

健康的な食事

アーユルヴェーダでは、体質タイプに合わせた食事をとることが良いとされています。一人ひとりの体調や体質は異なるわけですから、それぞれに合った食事をすることが大切ということです。一方で、すべての体質タイプに共通するのが、白砂糖、保存料を含む加工食品や缶詰は避け、揚げ物や高カロリー食品、アルコールの摂取、グルテンを制限すること。これらは、免疫力に関わる腸の働きを阻害する可能性が。

アーユルヴェーダでは免疫力を高めるものとして、コリアンダー、ターメリック、黒胡椒、クミンがおすすめされています。また、フラックスシードもとてもおすすめ。機会があれば試してみてください。

また、旬の野菜と果物も意識的にとるとGood。冬に旬を迎える食材は、体を温める効果が期待できます。消化機能を良好に保つため、昼食を1日の中で最もボリュームのある食事とし、夕食は軽めに摂るのが◎。必要な栄養を供給し、体が飢餓状態にならないよう、定期的に短時間間隔で食事を摂ることもおすすめ。

適度な水分補給とアルコールの制限

体内の乾燥を防ぐために、水分補給はこまめに。一日を通して温かい水や温かいハーブティーを飲むとGood。体が芯から温まり、腸の働きにも良い効果が期待できます。

一方で、アルコール摂取には注意を払って。利尿作用があるので、脱水につながりやすいですし、また睡眠の質も下げてしまいます。腸は私たちが寝てる間に働き、翌朝の便通に繋がります。しっかり睡眠を取っていないと、腸の働きが鈍くなってしまって、便通が悪くなり、体に不要なものが溜まってしまいやすくなります。

毎日の運動習慣

寒い中で体を動かすことは、どうも億劫だと思いがちですが、毎日少なくとも30分間の定期的な運動がおすすめ。最初は、寒くても体の内側からじわじわと熱を作り全身がポカポカになります。運動習慣は睡眠の質や便通にも効果があるので、一石三鳥。もっと言えば、ボディーメイクやメンタルヘルスにも良いので、一石数鳥ですね。

 

いかがでしたか?今年の冬も感染症の流行が懸念されていますが、マスクや手洗いに加えて生活習慣を見直し、みなさんが素敵な冬が過ごせることを願っています。

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