今、注目のスーパーフード3選の驚くべき効果とは？管理栄養士が解説

そもそもスーパーフードとは？

スーパーフードとは、ビタミンやミネラル、抗酸化成分などをバランスよく含み、一般的な食品よりも栄養価が高い、つまり少量でも効率よく栄養補給できる食品のことを指します。

古くから特定の地域で健康食材として親しまれてきたものが多く、現代になって世界的に注目を集めるようになりました。

しかし、健康的な体を手に入れるためには、スーパーフードのみに頼るべきではありません。どのようなものでも「これだけ食べていれば大丈夫」という食材はありません。

あくまで食生活を支えるプラスアルファの存在であることを忘れず、基本の食事を大切にしながら、無理なく取り入れてくださいね。

人気のスーパーフード3選

よく耳にするものの中から、人気のスーパーフードを3つご紹介します。

■チアシード

■モリンガ

■カカオ

それぞれの特徴や、期待できる効果について観ていきましょう。

チアシード

南米原産のチアシードは、水に浸すとゼリー状に膨らむ小さな種です。このゼリー状のプルプルとした部分は食物繊維の一種「グルコマンナン」。腸内環境を整えるほか、食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。

また、チアシードに含まれるオメガ3系脂肪酸の一種「α-リノレン酸」は、血管の健康維持に役立つとされている成分。さらにたんぱく質が豊富である点や、水分を吸って膨らむ性質から満腹感を得やすいことから、ダイエットを意識する方に適した食材といえるでしょう。

モリンガ

日本ではあまり馴染みのないモリンガですが、インド発祥の伝統医学「アーユルヴェーダ」では、古くから健康のために用いられてきました。モリンガの大きな特徴は、ビタミンやミネラル、食物繊維、アミノ酸など、体に必要な栄養素が非常に豊富に含まれていること。そのため「奇跡の木」と呼ばれることもあります。

さらに、モリンガにはポリフェノールも含まれており、抗酸化作用によるエイジングケアや、体をすっきりさせたいときのサポートにも役立つでしょう。粉末状で販売されていることが多いため、普段の生活に無理なく取り入れやすいのも魅力です。

カカオ

チョコレートの原料であるカカオには、ポリフェノールが豊富。ポリフェノールの抗酸化作用により血流を促したり、活性酸素による肌トラブルを防止したりする効果が期待できます。また、鉄やマグネシウムといったミネラルも含まれており、不足しがちな栄養素を補うのにも役立つでしょう。

さらにカカオの苦味成分「テオブロミン」には、集中力を高めたり心を落ち着かせたりする効果があるといわれています。カカオは、高カカオチョコレートで効率よく摂取できますが、食べ過ぎには注意してくださいね。毎日少しずつ食べるのがおすすめです。

スーパーフードで健やかな身体づくりを

今回ご紹介したチアシード、モリンガ、カカオ以外にも、キヌアやアサイーなど、スーパーフードと称されるものはたくさんあります。

バランスのとれた食事を基本に、自分の好みやライフスタイルに合ったスーパーフードを取り入れてみてくださいね。

 

【参考文献】

スーパーフードとは｜一般社団法人日本スーパーフード協会

日本食品標準成分表（八訂）増補2023年：文部科学省

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