肌・腸・脳に効く!紫外線ダメージから守る「高カカオチョコレート」の実力を管理栄養士が解説
紫外線がじわじわと増え始め、日焼け対策が欠かせない季節になってきました。日々の楽しみや一息つきたい時にチョコレートを食べる方も多いのではないでしょうか。一般的なチョコレートは糖分も油分も多く肌荒れの原因になりますが、高カカオチョコレートは反対に紫外線のダメージから肌を守り、美肌を保つ効果があります。この記事ではおやつに高カカオチョコレートが紫外線対策に効果的な理由と、一緒に食べると更に効果が高まる食材の組み合わせを管理栄養士が解説します。
紫外線対策に高カカオチョコレートがおすすめの理由
ポリフェノールが豊富
ダークチョコレートはカカオポリフェノールと呼ばれるポリフェノールが豊富です。ポリフェノールは紫外線による炎症や酸化ダメージを防ぎ、美肌を保ちます。肌に紫外線が当たると活性酸素がたくさん発生し、これが炎症、シミ、しわの原因となります。カカオポリフェノールは大量発生した活性酸素を除去し、肌のダメージを予防します。
糖分が少ない
糖を過剰に摂取すると、体内で糖とたんぱく質が結びつき老化物質であるAGEsという物質を作ります。体内で糖化が進むと肌のコラーゲンが変死し、ハリの低下の原因になります。またシミの素になるメラニンの産生を促し、シミが増える原因にもなります。高カカオチョコレートは一般的なチョコレートと比較すると糖質が少ないため糖化が起こりにくいと考えられます。
紫外線を防ぐだけじゃない!高カカオチョコレートの嬉しい成分
血圧低下
カカオポリフェノールは血管を広げて血圧を低下させる作用があることがわかっています。カカオポリフェノールは小腸で吸収され、血中に取り込まれます。血管壁に炎症が生じると血管が狭くなり、赤血球が通り抜けにくくなります。カカオポリフェノールを摂取すると血管壁内の炎症が軽減され、狭まった血管が広がることで赤血球が通りやすくなると考えられています。
便通改善
高カカオチョコレートにはカカオプロテインと呼ばれるタンパク質も含まれています。カカオプロテインの一部は消化されにくい性質を持つことが特徴です。消化されにくいたんぱく質は小腸では吸収されずそのまま大腸まで届けられ、便のカサが増えて便通を改善します。
覚醒作用
高カカオチョコレートには、コーヒーと同じくカフェインが含まれています。カフェインは脳の覚醒作用があり、眠気の予防に役立ちます。高カカオチョコレートに含まれるカフェインはコーヒーよりも穏やかな覚醒作用を持つため、持続的な覚醒作用を発揮します。
高カカオチョコレートと組み合わせるともっと!紫外線対策に効果的な食べ物
高カカオチョコレートに含まれるポリフェノールによって紫外線から肌を守りますが、ポリフェノールを含む食材は他にもあります。ポリフェノールを含み、高カカオチョコレートとも相性の良い食材をご紹介します。
ブルーベリー
ブルーベリーもポリフェノールが豊富な食材です。ブルーベリーに溶かした高カカオチョコレートをかけて冷やすと、海外でも人気のチョコレートバークというおやつが完成!ブルーベリーの酸味とダークチョコレートのほろ苦さが相性抜群で、日々のおやつやリラックスタイムにもおすすめです。
緑茶
緑茶もポリフェノールが豊富な食品です。緑茶もカフェインを含みますが、緑茶にはテオブロミンと呼ばれるカフェインの覚醒作用を抑制する成分も含まれます。これによりカフェインが爆発的な覚醒作用をもたらすことを抑え、穏やかな覚醒作用を持ちます。集中力を高めたい時にも緑茶と高カカオチョコレートの組み合わせはおすすめです。
赤ワイン
赤ワインもポリフェノールが豊富にふくまれます。甘さが控え目でほろ苦い高カカオチョコレートはワインのおつまみにもおすすめです。赤ワインも他のお酒を同じく飲みすぎは肝臓に負担をかけて健康を害します。適量を守って取り入れましょう。
〈参考文献〉
5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン | みんなの健康チョコライフ | 株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.
Q7 「カカオポリフェノール」をたくさん摂るにはどんなチョコレート・ココアを選べばよいですか? | チョコレート・ココア健康講座 | 日本チョコレート・ココア協会
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