夏は意外と体が冷えている!?管理栄養士が推奨「体を温める夏野菜」
暑い夏は、どうしても体を冷やすことに力を注ぐことが多いですが、実は、現代人は体の芯が冷え切ってしまっている人が少なくありません。そこで、今回は管理栄養士視点から夏にも体が冷えている理由と食の面から対応策をご紹介します。
気をつけて!夏は意外と体が冷える季節
外気温は30〜40℃にまで及ぶ夏はついつい、1日中冷房のしっかりと効いた部屋で過ごしたり、氷の入った冷たい飲み物ばかり飲んだり、薄着でばかり過ごしたりと実は体の内側は冷え切ってしまっているという人も、意外と多いです。そして、体の内が冷え切っているため、「だるい」「疲れがなかなかとれない」「胃腸の調子がよくない」などの不調にみまわれている人も。。。
夏野菜=体を冷やすは実は間違っている?
これは誰もが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?これは決して間違ってはいないですが、少し誤解されている部分もあります。夏は体に熱がこもりやすいからこそ、適度に体の熱を取り除いてくれる夏野菜が、とても理にかなっています。そして、夏野菜は生や冷やし料理で食べるイメージが強いですが、温かい調理で食べることで体を冷やしすぎる心配がなくなります。そのため、体調に合わせて食べ方を調整するのがおすすめです。
管理栄養士がおすすめする体を温める夏野菜3選
生姜
温活食材と言えばの生姜は、生で食べないように注意が必要です。乾燥したり加熱したりすることで、体を温める作用が発揮されるため、加熱調理に使用しましょう。汁物に千切りやみじん切りを入れたり、すりおろしたものを調味料と混ぜ合わせて加熱調理の時に味つけに使用したりするのもおすすめです。
にんにく
薬味としてのイメージが強いにんにくですが、血流促進や代謝アップには欠かせない食材であり夏バテ防止にもおすすめです。みじん切りやすりおろしにして調味料に混ぜ込むだけでなく、ごろっとした状態で加熱調理するのもよいでしょう。
ねぎ類
薬味として大活躍間違いなしのねぎは、発汗や血流促進を促すことで、内臓が冷えすぎてしまうのをサポートしてくれます。
調理の工夫で温活食材に変身する
汁物や麺類、冷奴、お刺身などいろいろなメニューにトッピングとしてかけてみてもよいでしょう。焼きや蒸しなどの加熱調理をすることは体が冷えすぎることを防ぎます。また、生姜やにんにく、みょうが、しそなどのスパイスや薬味を加えることは、胃腸の働きを助けることで血流をよくし代謝アップにつながり、体を冷やすのではなく温める方向に作用します。そして、体温が低くなりやすい朝や夜遅い時間帯は、冷たいものを食べることはできるだけ控えるのもよいでしょう。冷たいものを食べたい時は、代謝も活発であり体温も1日の中で1番高くなるお昼がおすすめです。
今年の夏は夏野菜をしっかりと食べて温活をしよう
旬の野菜は栄養価が高いだけでなく、味も濃く美味しく、そして安く手に入るため、夏には夏野菜を食べてもらいたいです。そのため、体調と相談しながら、体を冷やしたり温めたりできるように夏野菜を楽しでみてはどうでしょうか?
【参考文献】
文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
わかさ生活|わかさの秘密
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く







