朝活デビュー、まずは〈朝トマト〉から始めよう!管理栄養士が〈朝トマト〉を勧めたい理由とは
朝活を始めたいけれど、なにから始めればいい?という方におすすめしたいのが、「朝トマト」という習慣です。朝ごはんにトマトを取り入れるだけ、という簡単なもの。なぜ朝にトマトがよいのか、朝にトマトを摂るとどんなことが期待できるのかについて、おすすめの朝トマトの方法も合わせてお伝えします。
朝にトマトを取り入れるのがなぜよいのか?
朝にトマトを取り入れるのが良いといわれる理由は大きく4つあります。
①リコピンの吸収率が高まる
リコピンは脂溶性で、油と一緒に摂ると吸収率が高まることが知られています。また、一部の研究では、朝に摂取した場合に吸収が良い可能性も示唆されていますが、食事全体のバランスや摂取タイミングよりも、継続的な摂取が大切とされています。
②カリウムでむくみと血圧対策
トマトにはカリウムが豊富に含まれており、余分な水分の排泄を助ける働きがあります。このことから、むくみと血圧の対策に役立つと考えられ、朝から体をすっきりさせてくれるでしょう。
*ただし、腎臓に疾患がある方は医師の指導のもと摂取を調整する必要があります。
③クエン酸やビタミンCで代謝アップ
トマトの酸味成分であるクエン酸はエネルギー産生に関わるクエン酸回路の一部として体内に存在しており、疲労感の軽減や代謝サポートへの関与が期待されています(個人差もあります)。また、ビタミンCは免疫力のサポートや美肌にも役立つとされており、朝からエネルギー代謝のギアをあげることで活動がしやすくなります。
④胃腸の働きを促す
トマトに含まれる食物繊維や水分が腸を刺激することで、便秘対策にも役立ちます。
おすすめの「朝トマト習慣」
朝トマトといってもトマトをお好みで取り入れるだけでもよいですが、もう少しステップアップすれば、効果もさらにアップしますよ。リコピンは油と一緒に摂ることで吸収率が高まるほか、加熱することで細胞壁が崩れ吸収されやすくなることが知られています。朝から調理する時間が取れない場合は、カットしたトマトにオリーブオイルを使ったドレッシングをかける、トマトジュースにオイルを加える、といった方法がおすすめです。
また、トマトの細胞壁を加熱によってやわらかくすることで、リコピンの吸収率を高めることができるといわれているため、トマトソースやスープなどを作り置きしておき朝にあたためていただく、という方法でも簡単にリコピンの効能をアップしてくれますよ。特別なことができない場合でも、いつものお味噌汁や卵料理にトマトを加えてみてはいかがでしょうか。
参照:
・リポビタンsports「疲労をためない手軽な工夫?疲労回復に役立つクエン酸を上手に取りましょう」
・オススメは朝or夜?トマトの栄養リコピンを効率良く摂る方法|カゴメ株式会社
ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
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