しなびてしまった【枝豆】がよみがえる!茹でるときにプラスすると良い調味料とは?
夏になると食べたくなる枝豆。お酒のお供としても定番ですが、枝から切り離すと一気に味が落ちてしまうという欠点があります。購入後すぐに茹でるのが理想ですが、うっかり忘れていて使う時にはしなびてしまった…ということもありますよね。そんな時は茹でる時にある調味料をプラスすると、枝豆の甘みが戻りおいしくいただくことができます。今回は、枝豆がしなびてしまった時の茹で方についてご紹介します。
枝豆の甘さを取り戻す茹で方
枝豆がしなびてしまった時は、塩の他に砂糖を加えて茹でましょう。甘みが戻りおいしくなります。通常の茹で方は、茹でる水の量に対して4%の塩を用意し、そのうちの1/3程度を枝豆にまぶして揉んでおきます。残りの塩を沸騰したお湯に入れ、枝豆を茹でたらざるにあけ、うちわなどを使ってすばやく冷まします。
しなびてしまった枝豆の場合は、塩2%+砂糖2%の割合で茹でるようにしてください。ざるにあけたら水をかけて冷ますのは厳禁ですので注意しましょう。これで、甘さが戻り味良くいただくことができますよ。
枝豆の超優秀な栄養素
枝豆は野菜に分類されますが、枝豆が熟した大豆は穀類に分類されます。枝豆は野菜でありながら穀類の大豆に近い成分を豊富に含み、さらに大豆にはごくわずかしか含まれていないビタミンCを多く含有しています。葉酸やビタミンB1、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維なども多く、ほぼ完全栄養で超優秀な夏野菜といえるでしょう。
また、アミノ酸の一種であるメチオニンが含まれているので、ビタミンBやビタミンCと一緒に肝臓のアルコール分解を促進し、肝臓への負担を軽くしてくれるという嬉しい効能もあります。お酒をのむときには必ず、おつまみのひとつとして枝豆をプラスすると良いですね。
おいしい枝豆の選び方
おいしい枝豆を選ぶ際に注意して見ると良いポイントについてまとめました。
・粒の大きさが揃っていて、豆が太りすぎていないもの
・鮮やかな緑色でさやにハリがあるもの(茶豆の場合を除く)
・うぶ毛が濃いもの
・できるだけ枝がついているもの
一般的な枝豆は群馬県、千葉県、埼玉県で生産が盛んで、うぶ毛が白い白毛種ですが、最近では山形県のだだ茶豆や新潟県・福島県の茶豆、兵庫県の丹波黒枝豆も全国に流通するようになり、独特の風味や旨みが人気となっています。茹で忘れてしまった時の対処法も覚えておいて、今年も色々な枝豆をおいしく味わいたいですね。
《参考文献》
エダマメ|とれたて大百科|食や農を学ぶ
新・野菜の便利帳おいしい編/高橋書店
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く







