タイパ最強料理【卵かけご飯】のやってはいけないNG食べ方とは?管理栄養士が解説


時間のない時にサラサラッと作って食べられる日本の伝統的なタイパ最強料理の卵かけご飯。卵かけご飯のリピーターなら知っておきたい、やってはいけない食べ方に加え、ちょい足しでさらに栄養アップするコツもご紹介します。

気をつけたい!卵かけごはんのやってはいけない食べ方と解決法
卵かけご飯といえば、良質のたんぱく質とビタミン・ミネラルが豊富な卵と、安定したエネルギー補給ができるご飯を組み合わせた超お手軽料理。特に食べ方のマナーも作り方にも決まりはありません。しかし、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。
① 新鮮ではない卵を使う→解決法:以下のような衛生面で不安な卵を使わない
・殻が割れていたりひびが入ったりしている卵
・冷蔵庫から出して常温にしばらく置いていた卵(卵の保管は10℃以下)
・割ってから時間が経った卵
・消費期限を過ぎた卵
これらの卵は菌などが繁殖しているリスクがあるため、加熱しても食中毒を起こす心配があります。
② 直接ご飯に卵を落とす→別の容器に一度割り入れる
卵をご飯に直接割り入れると、次のようなリスクがあります。
・殻が混入したときに取り除きにくい
・卵がすでに割れているなど、卵の状態が悪かったり異常があったりしたときにご飯ごと処分しなければならない
・ご飯がすでに入っていると、卵が容器からあふれてしまうことがある
③ 作り置きをする→食べる直前に殻を割り、ご飯にかける
特に温かいご飯で卵かけご飯を作る場合には、かけてから時間が経っていたり、食べ残しておいたりすると菌が繁殖しやすくなるため、すぐに食べるようにしましょう。
④ どんな人でも生卵で作って食べる→抵抗力が弱っている人は加熱する
高齢者や2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人など、抵抗力の弱い人には、生卵は避けて加熱した卵を使用するようにしましょう。

卵かけご飯におすすめちょい足し食品
卵かけご飯にちょい足しすると栄養バランスを整いやすくなる食品をご紹介します。
① 納豆
たんぱく質やビタミンK2、食物繊維などがプラスされ、腸内環境の整備や骨の健康サポートに役立つと考えられます。

② のり
鉄分やカルシウムを含むのりは風味と共にミネラル補給に。
③ すりごま
カルシウム、マグネシウム、抗酸化物質のセサミンが含まれており、骨の健康や良質な脂質を摂りたいときにおすすめです。
④ ねぎ
ビタミンC、βカロテンなどのビタミン類もプラスでき、ネギ類特有の成分硫化アリルで血行促進が期待できます。
⑤ キムチやチーズ
発酵食品のキムチやチーズで腸内環境の改善や免疫力アップなどのメリットがあるといわれています。
これらの食品はちょい足しが手軽で味のアクセントになるものばかり。色々組み合わせるとさらに栄養アップにつながりますよ。また、塩分を控えめにするために、しょうゆをかけるときにはだし割りしょうゆがおすすめです。
<参照>
・「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
・たべもの安全情報館|「食品衛生の窓」東京都保健医療局
ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く