肝臓を酷使しやすい春におすすめ!イカ+〇〇のTKG(卵かけご飯)2品|管理栄養士の頑張らない朝食
冬から春へと移り変わる季節の変わり目。この時期は、冬に溜め込んだものをデトックスし、身軽になって活動の春へと向かう準備をしていきます。デトックスも、活動エネルギーをつくるのも、主となって活発に働くのが肝臓です。つまり、春の食養生では肝臓をいたわることが、体を整えることにつながります。今回は、春の不調におすすめの『簡単にできるイカと〇〇のTKG』をご紹介します。
冬から春へと移り変わる季節の変わり目。この時期は、冬に溜め込んだものをデトックスし、身軽になって活動の春へと向かう準備をしていきます。デトックスも、活動エネルギーをつくるのも、主となって活発に働くのが肝臓です。つまり、春の食養生では肝臓をいたわることが、体を整えることにつながります。
良質なたんぱく質や鉄分、ビタミンCを積極的に摂り、ストレスや睡眠不足、目の使いすぎは避け、できるだけ自分らしくのびのびと過ごせるように心がけましょう。
春野菜の苦味でデトックスを促したり、ハーブや柑橘を料理に取り入れてリラックスするのもおすすめです。
今回は、イカを使った2品のTKGをご紹介します。
イカやタコ、貝類などに多く含まれるタウリンはアミノ酸の一種で、胆汁の生成や解毒作用をはじめ、肝機能をサポートする働きがあります。体内でも作り出すことができますが、肝臓を酷使しやすい春には、食品からも積極的に取り入れることで不足する分を補う必要があります。また、イカは脂質が少ない点でも肝臓への負担を減らすことができます。
イカとセロリのゆずごしょう和え
春によくみられる頭痛やイライラ、のぼせや目の充血、不眠などの症状におすすめしたいTKGです。
旬のセロリは筋を取り除いて薄くスライスし、イカとゆずごしょうで和えます。セロリはカーッと頭に血が上りやすい春時期の感情をクールダウンしてくれます。また、肝の熱を冷ますだけでなく、さわやかな香りが精神安定やストレス緩和発散にも役立ちます。ゆずごしょうの香りも、セロリと同じように全身のめぐりを良くしてくれるものです。
イカの納豆和え
納豆は良質なタンパク質でありながら、野菜が摂りづらい朝食の貴重な食物繊維の補給源でもあります。体力がなく疲れやすい人や、胃腸が弱い人のむくみ改善や疲労回復にもおすすめしたい食材です。
納豆菌の善玉菌を増やす効果は、食物繊維とともに腸内環境を整えます。胃腸が強くなれば、食べたものをしっかり消化・吸収できるようになり、疲れにくく、燃えやすい体になります。
また、納豆の酵素(ナットーキナーゼ)は血栓を作りにくくし、血液のめぐりを良くしてくれます。
いかがでしたか?
どちらも簡単に試しやすいTKGですので、ぜひお試しください。
新年度に向けて、気圧の変化や新しい環境でのストレスも肝臓に負担を与えるものです。カーッと頭にくるイライラにはハーブティーなどの香りも活用した発散も有効ですよ。
頑張らない食トレでサステナブルな健康を!
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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