朝の卵かけごはんで代謝が上がる理由は?トップアスリート専属管理栄養士が教えるダイエット朝ごはん

 朝の卵かけごはんで代謝が上がる理由は?トップアスリート専属管理栄養士が教えるダイエット朝ごはん
石松佑梨
石松佑梨
2021-07-14

コロナ禍で、もうくたくた…私も同じです。今こそ、頑張らない食トレを始めてみませんか? 私は幼い頃から朝ごはんが大好きでした。味噌汁をすすった時のホッとゆるむ感覚は誰もが経験したことがあるものではないでしょうか? トントンと野菜を切る音や、トーストが焼ける香ばしいにおい、元気色の彩りフルーツ…朝ごはんは1日の始まりを五感で感じられる幸せな食事です。「ゆるく豊かな朝時間 × ずるい栄養学」で始まる「キレイが目覚める朝ごはん」の連載です。

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朝食のタンパク質不足は、卵で解決!

朝食のタンパク質不足は卵で解決

近年、タンパク質摂取の重要性が広く知られるようになりましたが、
どうしても解決しづらいのが、朝食のタンパク質不足です。

朝は作る時間がない!食べる時間もない!
朝から肉料理を食べるのは重い!お腹が空いていない!

このような理由が、朝食のタンパク質不足につながっているようです。

そこで時間のない朝でもすぐに作れて、さっと食べられるのが卵料理です。
卵のタンパク質は、肉や魚と同じようにアミノ酸スコア100の良質なものですが、
消化性に優れているため、朝からお肉を食べるのがハードな方にもおすすめです。

また、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素は揃っているため完全食とも言われています。
さらには、低糖質&高タンパク質な卵はダイエットにも最適です。

卵かけごはんで始める「頑張らない食トレ」

最も簡単な卵料理といえば、なんと言っても卵かけごはんです。

個人的には目玉焼きの白身をスプーンでガシガシとごはんに混ぜ込んで、
半熟の卵黄を崩しながらお醤油とからめて食べるのが好みです。

では、生卵、温泉卵、ゆで卵、オムレツ、スクランブルエッグ、卵焼き… 
無限にある卵料理の中で「キレイNo.1」はどの調理法なのでしょうか?

卵かけごはんのススメ

キレイNo. 1の卵料理とは?

ポイントは、卵の栄養をどれだけ効率的に体内に取り入れられるかです。

体内への吸収率を比較すると生卵よりもゆで卵が優れていますが、
消化の面では固くゆでるほど消化に時間がかかり、胃腸に負担がかかります。
さらには卵白と卵黄は性質が違うため、生の状態で混ざると消化しづらくなります。
また油を使った料理はなおさら消化負担が増すため、オムレツや目玉焼きはキレイNo.1には選ばれません。

結論!

キレイNo.1の卵料理は、白身も黄身もかちこちに固まっておらず、生でもなく、油を使っていない料理! つまり、半熟のゆで卵や温泉卵、ポーチドエッグが最強というわけです。

とはいえ、そもそも栄養価が高く、消化吸収にも優れている「卵」料理で比較したものです。
食べすぎた翌朝には生卵を温泉卵に換えようかなというぐらいの考え方で十分です。

代謝アップ朝食!納豆の卵かけごはん

今回ご紹介するのは、卵かけごはんに納豆をトッピングするだけの代謝アップ食トレです。
手軽にタンパク質が摂れる組み合わせは、時間のない朝にも重宝します。

朝のしっかりタンパク質で、一日中燃やせるカラダを目指していきましょう。

卵と納豆の食べ合わせ

卵:温泉卵

栄光のキレイNo.1に選ばれた温泉卵は、卵黄が卵白よりも低い温度で固まる性質を利用して作られる半熟の卵です。卵白がとろりとしており、完全に固まっていないのが特徴的です。

トッピング:納豆

納豆と卵は一緒に食べてはいけないと聞いたことありませんか? これは、卵白に含まれる「アビシン」という成分が、納豆中の「ビオチン(脂肪酸代謝を助けるビタミンB群)」を吸収しにくくするためです。気になる方は温泉卵のように加熱すれば大丈夫ですが、普段の食生活でビオチン不足にはなりにくいため、卵と納豆の組み合わせを特に気にする必要はありません。それよりも卵に不足する「食物繊維」を補える納豆は積極的に代謝アップ朝食として取り入れていただきたいものです。

いかがでしたか? 代謝アップ卵かけごはんは、今日からすぐに始められる簡単な食トレです。頑張らずに続けられるタンパク質習慣は、キレイが目覚める朝を届けてくれます。

今日も素敵な1日になりますように。

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石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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