完全食「たまご」に足りない栄養素をオン!もずくポンTKG【管理栄養士が教えるダイエット朝ごはん】

 完全食「たまご」に足りない栄養素をオン!もずくポンTKG【管理栄養士が教えるダイエット朝ごはん】
Yuri Ishimatsu
石松佑梨
石松佑梨
2021-09-01

コロナ禍で、もうくたくた…私も同じです。今こそ、頑張らない食トレを始めてみませんか? 私は幼い頃から朝ごはんが大好きでした。味噌汁をすすった時のホッとゆるむ感覚は誰もが経験したことがあるものではないでしょうか。トントンと野菜を切る音や、トーストが焼ける香ばしいにおい、元気色の彩りフルーツ…朝ごはんは1日の始まりを五感で感じられる幸せな食事です。「ゆるく豊かな朝時間 × ずるい栄養学」で始まる「キレイが目覚める朝ごはん」の連載です。

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完全食と言われる「たまご」に足りない栄養素とは?

ズバリ! 食物繊維とビタミンCです。

…というわけで、ダイエット卵かけごはんの第2弾は、もずくで食物繊維を、柑橘果汁でビタミンCを補う「もずくポンTKG」です。柑橘果汁を加えためんつゆで和えたもずくを、いつものお醤油代わりにかけるだけです。卵ともずくをよく混ぜてズルズルっとどうぞ。

プラスもずくTKG
もずくTKG

さらに、お米にもち麦をプラスすれば食物繊維がアップしますし、一味唐辛子をプラスすればビタミンCがアップします。

プラス海藻のすすめ

代謝アップたまごかけごはん
代謝アップTKGの基本

私が食事指導の前に行っているアンケートの中で、ほとんどの方に不足している食品が海藻類です。海藻類は海苔や昆布、わかめ、ひじき、もずくのような、日本の朝食では定番メニューばかりです。いずれも主役にはなりませんが、ごはんに焼き海苔を添えたり、おにぎりをおぼろ昆布で包んだり、納豆に青のりをふりかけたり…少し心がけるだけで、毎日の食卓にちょい足しすることができます。

低カロリーな海藻はダイエットに最適ですが、栄養学的に優れているのはカロリーだけではありません。ここでは卵かけごはんの「海藻トッピング」を栄養学的に見ていきましょう。

海藻のいいところを知っていただければ、あなたもきっと「もずくポンTKG」が食べたくなるはずです!

プラス海藻で、お米をずるく賢く食べましょう!

海藻類
水溶性食物繊維が豊富な海藻類

海藻類は水溶性食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、水溶性食物繊維は糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を防ぐことができるため、余分な脂肪を溜めにくくしてくれます。また、話題の痩せ菌は水溶性食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸を作ることで、体脂肪をつきにくくするものです。

一方の不溶性食物繊維は便のカサを増して腸の蠕動運動を活発にするものですが、便秘のタイプによっては不溶性食物繊維を摂りすぎることで症状を悪化させてしまうこともあります。その点、水溶性食物繊維はどのタイプの便秘にも効果があります。

水溶性食物繊維は海藻の他、野菜や果物にも多く含まれていますが、海藻は乾燥わかめやひじき、昆布などのように常備しておくことができます。野菜室に何もない朝でも、わかめの味噌汁やひじき煮、焼き海苔や昆布だし、海藻サラダなどを組み合わせた献立で、お米を食べても血糖値を急上昇させない工夫につなげていきたいですね。

プラス海藻で、代謝アップ!

もずくTKGで代謝アップ
もずくポンTKGで代謝アップ

海藻には食物繊維の他、私たちが不足しがちなミネラルである「マグネシウム」も豊富に含んでいます。マグネシウムは体内でさまざまな代謝に関わっているため、不足すると明らかな代謝低下につながります。

現代は、精米をはじめマグネシウム含有量の多い部分を精製することでマグネシウムの摂取量が減ってしまっています。さらに糖質過多な食生活やお酒の飲み過ぎ、ストレスなどは、体内でのマグネシウム使用量を増やしています。

このように、私たち現代人にとってマグネシウム不足は深刻です。マグネシウムは海藻や未精製穀類の他、種実類や豆類に多く含まれています。例えばもずくポンTKGであれば、お米を小豆入りの玄米に代替してみたり、ごまをトッピングしてみたりするアレンジはいかがでしょうか?

 

今回はもずくポンTKGをご紹介しました。カンタンなのにとにかく美味しいので、ぜひTKGのレパートリーの1つとしてお試しいただければと思います。

頑張らない朝食で、代謝アップを目指しましょう。次回の代謝アップ卵かけごはんもよろしくお願いします!

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石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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