砂糖を甘酒に置き換え!「甘酒フレンチトースト」アスリート専属管理栄養士が教えるダイエット朝食

 砂糖を甘酒に置き換え!「甘酒フレンチトースト」アスリート専属管理栄養士が教えるダイエット朝食
Photo by Adobe Stock
石松佑梨
石松佑梨
2022-01-18

今週の頑張らないダイエット朝食では『甘酒のフレンチトースト』をご紹介します。料理名だけではハードルが高そうにも聞こえますが… じつは、砂糖と牛乳をそのまま甘酒に置き換えただけのシンプルなものです。これだけの工夫で、罪悪感なく美味しいフレンチトーストが楽しめます。卵でタンパク質がしっかりとれるのもフレンチトーストの魅力ですね。 これまで甘酒が苦手だった方も、ぜひ一度お試しください。

広告

自分に合った糖質選びで、無理なく続けられるダイエット

糖質選択という考え方
Photo by  Adobe  Stock

これまでのダイエットは、カロリーや脂質、糖質、塩分などの「量」を減らすものが多く、量が少ない!味がない!美味しくない!だから続けられない!というのが大きな課題でした。

一方で、近年の低糖質ダイエットでは米や麺、パン、スイーツは我慢するものの、肉や魚、野菜をお腹いっぱい美味しく食べても痩せられる点で、これまでのダイエットとは異なっています。

それでも私たちは時々、お米が食べたい! 甘いケーキが食べたい! ガッツリラーメンが食べたい! と思うものです。そして、糖質制限をやめると… もちろんリバウンドします。結局、糖質でもカロリーでも「我慢」は簡単に続くものではないとがっかりされた方も多いのではないでしょうか?

そんな人にこそおすすめしたいのが「糖質量を減らす」→「糖質の種類を選ぶ(糖質選択)」という考え方です。糖質選択とは、主食(白米、玄米、小麦、オーツ麦、芋類、豆類など)や甘味料(上白糖、黒砂糖、オリゴ糖、はちみつ、メープルシロップ、ステビア、人工甘味料など)の種類を選ぶことです。例えば、毎日食べる主食の白米をオートミールに代えるのも糖質選択のひとつです。

糖質の選び方は様々です。
食後の血糖値が気になる人はエリスリトールステビアオリゴ糖などを選びましょう。血糖値の急上昇は肥満ホルモン(インスリン)の分泌を促すため、これらの糖質選択は肥満予防にもつながります。

また、糖質以外の栄養素で甘味料を選ぶこともできます。
白砂糖は糖質以外の栄養素が取り除かれていますが、黒砂糖は私たちに不足しがちなビタミンやミネラルが、てんさい糖は整腸作用のあるオリゴ糖が、非加熱のはちみつは酵素が含まれており、それらは代謝アップをサポートするものです。

では、我が家ではどの甘味料を選んでいると思いますか?

甘味料としての「麹甘酒」とは?

甘酒を調味料として使う
Photo by  Adobe  Stock

じつは通常、我が家には砂糖を置いていません。砂糖代わりに使用しているのが「麹甘酒」です。

麹甘酒には砂糖の7〜8割程度の甘さがあり、煮物や卵焼き、スープ、ドレッシング、あんかけ…というような 和洋中の幅広い料理に甘味料として使えます。

また、はちみつやジャムの代わりに朝食のヨーグルトに入れるのもおすすめです。

「麹甘酒」のいいところとは?

麹甘酒
Photo by  Adobe  Stock

甘酒には2種類あります。

酒粕からつくる甘酒はアルコールが若干含まれていますが、麹甘酒にはアルコールが含まれないため、妊婦や子供でも気にせず、毎日飲むことができます。また、酒粕甘酒には砂糖を加えますが、麹甘酒の甘さは発酵によって自然と育まれるもので、砂糖を加えたものではありません。

麹甘酒に含まれる糖質の一種「オリゴ糖」は小腸で吸収されないため、血糖値を上昇させづらく、大腸まで届いて腸内細菌の餌となり、腸を整える働きがあります。

さらに「アミノ酸」「ビタミンB群」はエネルギー代謝を高めてくれます。その他、麹甘酒には様々な美容成分も発見されています。

「麹甘酒」でつくる朝食|絶品フレンチトースト

甘酒フレンチトースト
Photo by  Adobe  Stock

フレンチトーストは溶き卵に牛乳、砂糖を加えた液にパンを浸して、バターで焼いたものです。「甘酒」フレンチトーストと聞くとハードルが高そうですが、いつものフレンチトーストを作る要領で、砂糖と牛乳をそのまま甘酒に置き換えただけのシンプルなものです。

材料はご参考まで!

▶︎材料(2人分):8枚切り食パン2枚、卵1個、ストレートタイプ甘酒100ml、バター10g

 

いかがでしたか? 

簡単な工夫で、罪悪感なく美味しいフレンチトーストが楽しめます。
甘酒の味や香りが苦手な方にも美味しく食べていただけると思いますので、ぜひ一度お試しください。

広告

AUTHOR

石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

糖質選択という考え方
甘酒を調味料として使う
麹甘酒
甘酒フレンチトースト