鍋のシメは、夜ではなく朝食べるのが正解?ダイエット朝食にぴったりの「オートミールおじや」
冬の定番である鍋料理は、乾燥した冬の身体に欲しい栄養素がしっかり補える料理です。寒い冬の夜に体を温められるのも嬉しい点です。例えば、写真のような寄せ鍋であれば、ビタミンCが豊富な白菜やネギ、陽気を養う海老、疲労回復をサポートする帆立、胃腸に優しいタンパク質の白身魚や豆腐のように、乾いた冬の体に潤いを与えてくれる具材がたっぷり入っています。鍋料理のいいところはお腹いっぱい食べても罪悪感が少ないところですが、唯一、罪悪感となる要素がお腹いっぱいの状態でも食べてしまう「シメ」です。
鍋料理の「シメ」は、夕食ではなく朝食で食べる
鍋料理のいいところはお腹いっぱい食べても罪悪感が少ないところですが、唯一、罪悪感となる要素がお腹いっぱいの状態でも食べてしまう「シメ」です。
近年では、鍋料理の締めも和洋中さまざまです。例えば、水炊きはおじや、キムチ鍋はラーメン、すき焼きはうどん、トマト鍋はパスタ、豆乳鍋はリゾット…というように、鍋料理の種類によっても、個人の好みによっても組み合わせは無限にありますが、ダイエットの面でお話す流のであれば、これから寝るだけという時間帯にわざわざ糖質はとりたくないのが正直なところです。
だからと言って、鍋スープを捨てないで下さい。
鍋スープは、夕食が終わる頃には野菜や肉、魚介エキスが滲み出て、さらに美味しく、栄養満点のスープになっています。今回の頑張らない食トレは、鍋料理のシメは夕食で食べずに「朝食のおじや」として活用してみませんか?というご提案です。鍋料理の具材でお腹いっぱいの状態の夕食に、糖質を食べる罪悪感をなくすことができるだけでなく、これから活動が始まる朝食のパワー源にもなってくれます。
鍋料理のシメは、オートミールおじやで決まり
実は、おじやの「米飯」を「オートミール」に置き換えることができます。
写真は乾燥のオートミールをそのまま鍋スープに入れて作ったおじやです。
米をオートミールに変えるメリットは糖質量が抑えられる他、豊富な食物繊維は血糖値の急上昇を防いだり、便秘解消にも働きます。オートミールは水を吸って膨らみやすいため、少ない量でもお腹いっぱいになりやすいのも嬉しい点です。
オートミールおじやの作り方
通常のおじやは、沸いた鍋スープに米飯を入れてほぐし、溶き卵を流し入れたら火を止めて、蓋をして蒸らして作ります。とろっとしたおじやは冷めにくいので、食べる時もふーふーと冷ましながら食べます。これをサラっとしたおじやに仕上げたい時は、米飯を水洗いしてぬめりをとってから使います。
これは、オートミールも同じです。とろっとしたおじやが好みであれば、乾燥のオートミールをそのまま鍋スープで煮込みます。5分程度でオートミールはα化されますので、好みの硬さのところで溶き卵を流し入れて仕上げます。サラっとしたおじやに仕上げたい時はあらかじめα化したオートミール(レンジ加熱した米飯化オートミールのこと ※詳しい作り方や説明はコチラ)を一度洗って、ぬめりを取り除いてから鍋スープに加えましょう。
いかがでしたか?
毎月、オートミールを使った朝食をご紹介しています。ぜひ、お好みのスタイルを見つけてくださいね。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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