キャベツより栄養価が高い【芽キャベツ】生で食べられる?下処理法は?管理栄養士が教える正しい食べ方
一口サイズでコロコロとかわいらしい見た目とほろ苦さを感じる甘みが特徴的な芽キャベツは、キャベツの若芽だと思っていませんか?また、下処理方法がよくわからない、生でも食べられるの?といった疑問の声も聞かれます。正しく下処理をして、芽キャベツの濃厚なおいしさを味わいましょう。
芽キャベツはキャベツの芽?違いは?
芽キャベツは別名「子持ちかんらん」、「姫かんらん」、」姫キャベツ」とも呼ばれるキャベツの変種で、原種のケールからブロッコリーやキャベツが分化する過程で派生しました。茎の根元に直径3㎝ほどの小さなキャベツが脇芽のようにつき、それを食す野菜です。株の中心の芽が結球して大きな球状になる通常のキャベツに対して、芽キャベツは、茎と葉の付け根にある脇芽が結球するため、茎全体に小さなキャベツが鈴なりのように、50~60個ほど実ります。芽キャベツは、成長期の芽の部分が結球して栄養素がぎゅっと詰まっており、ビタミンC・β-カロテン・ビタミンB2などのビタミン類やカリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。キャベツと比べると、ビタミンCは約4倍、β-カロテンは約14倍ともいわれています。
芽キャベツの下処理は?
芽キャベツの下処理は、まず、根本を切り落として外葉を取ります。そして、ボウルに水をためて芽キャベツを入れ、土汚れや虫などの異物を水で洗い流します。何度か水をかえながら、やさしくしっかりと洗いましょう。芯に十字に切り込みを入れておくと、火の通りがよく、アクもほどよく抜けて、味の染み込みもよくなります。大きなものは半分にカットして使いましょう。
芽キャベツは生で食べられる?
芽キャベツはアクやえぐみが強いため、生で食べるのはあまりおすすめされていませんが、新鮮なものなら少量をスムージーに利用することも。サラダに使うときは3~4分ほど塩ゆでしてから水にとると緑色が鮮やかに保つことができます。さっと下ゆでしてシチューに使ったり、生の芽キャベツにオイルをまぶしてオーブンなどでローストしたりする料理も定番です。芽キャベツは少量の油と一緒にいただくことで、β-カロテンの吸収率がアップします。
芽キャベツは下処理さえしっかりすれば、サラダ・煮込み料理・焼き物以外にも、揚げ物や炒め物などどんな料理にも合わせることができますよ。芽キャベツのお好みの調理法を見つけてみてはいかがでしょうか。
参照:
「日本食品標準成分表2020年版(八訂」
「やさい(幻冬舎)」
ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
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