旅はメキシコから始まった|6年間世界を旅した夫婦の記録Vol.2
「死ぬまでに世界を見ておきたい」夫の熱い思いから始まった、世界を旅する夫婦の暮らし。ふたりが旅先で出会ったものとは。そして旅を続ける理由とは。ヨガインストラクターで旅した先でヨガする妻と、映像と写真で旅を記録する夫によるユニット「旅する鈴木」6年間の旅の記録を、不定期連載でお届けします。
旅の始まり
2011年10月。最初の国はアメリカの下に位置するメキシコ。スカイスキャナーでとったチケットを握りしめ二人成田に到着。「さあ、ここから始まりだね。」とドキドキの私。「そう、これでしばらく日本はお別れ。張り切っていくよ」と数日前ぎっくり腰になったダンナは弱々しい腰と力強い口調で語る。
私達はメキシコから入って、東へ向かい、日本に戻るルートを考えていた。世界一周をするルートは、アジア大陸から始める「西回りルート」と、アメリカ大陸から始める「東回りルート」がある。西回りの方が旅がしやすく初心者にはオススメ。私たちがそこを振り切り東回りから始めたのは、冬にしか見ることができない絶景が南米にあったから。日数を考えると東回りがちょうどいい。そして、決め手となったのはダンナの一言だった。
「ねえ、大変そうな国に先行って、最後にアジアの南の島でゆっくり旅の疲れを癒すって…よくない?」
地球を東へ回る旅が始まった
移動は旅の醍醐味というが、メキシコは思った以上に遠かった。飛行時間ロサンゼルス経由でまさかの25時間。首の弱い私はネックピローを巻きながら飛行機をゴロゴロするも興奮でなかなか寝付けず。メキシコシティに到着し、タクシーでホテルへ。長距離フライトと時差ボケボケで着いた瞬間旦那ともうぐったり。早速へこたれた。
街自体が標高2240mと高いので、高度順応するためにも初日はホテルでゆっくり過ごした30代2人。無理はせず旅が始まった。
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